「外人(ガイジン)」と「外国人」

ポールは、「外人(ガイジン)」と呼ばれるのをものすごく嫌がります。「外国人」と呼ばれるのは平気です。

ポールのみならず、日本で働いている英会話教室の先生達が同じことを言っているのを何度も聞いたことがあります。

この違い、わかりますか?

私は以前は、この違いがよく分かっていなかったので、無意識のうちに「ガイジンの先生」とか、「ガイジンに会った」とかそんなふうに言っていました。

が、ポールや友人達に指摘されから、一切「ガイジン」と言う言葉を使うのをやめました。

「ガイジン」には侮蔑の意味が込められている、馬鹿にされた、と彼らは感じているようです。

そのため、そう呼ばれることを心から嫌悪しています。

「ただの単語。深い意味は全くないよ」(実際、私も意識して使っていたわけではないので)と説明したところで全く無駄です。

「無意識に差別している」とか「じゃあ、どうして外国人って言わないの?」と、切り返してきます。

ポールくらい日本に長くいる人じゃないと分からないような気もしますが、

内(ウチ)と外(ソト)と分けた時の、

「外」の人=外人(ガイジン)

と呼ばれることによって、ものすごい疎外感、差別感を感じているようなんです。

私の持っている研究社の和英辞典は、「がいじん」で調べることができるし、「侮蔑語」だという説明は全くないのですが、不愉快に感じる人がいる以上、「foreigner」に対しては、「ガイジン」ではなく、「外国人」という単語を使った方が良いでしょう。

ちなみにこの辞典には、「foreignerという語には、人を疎外するニュアンスがあるので、対面する相手について言うときには、ほかの語『visitor(訪問者)』などの置き換え可能な表現を用いる方がよい場合がある」という丁寧な注釈がついています。

「foreigner」は、英語でも日本語でも微妙なニュアンスを含む、実は使うのが難しい単語のようですね。

考えさせられます。

コメント

  1. 私のお気に入りの本で「日本がダイスキな外人のブログ」と言うのがあります。著者はカナダ人で、日本で散々、指をさされて「外人だ!」って言われるんで、指をさして「日本人だ!」とか「どこの国の出身ですか」と言ってリベンジしたそうです(笑)
    その本を読んで以来、わざと「外人だ!」と言っていたのですが、(もちろん運転中だけですが・・・)
    やめま~~~っす!{ごめんなさい}
    ちなみにこの本、カナダから英語を教える為に日本にきて、そして日本女性と恋をして、さあどうする?結婚できるのか!?という内容で胸キュンになります。英語と日本語が書かれているので、お勉強にもなります。(^-^)
    「ポールとエリコ」の胸キュン物語も、いつか披露して下さいまし{ドキドキ}

  2. 「日本が大好きな外人のブログ」、私も新聞広告で見て、タイトルと内容にかなり興味を持っていました。見た瞬間に新聞を持ってポールににじり寄り、「ポール、やられたよ。ポールが先にブログを書けばよかったのに」って言った覚えがあります。確か室蘭の人の話でしたよね。なんだかとっても身近に感じるんですよね。
    「ポールとエリコ」の話は胸キュンというより、文化の違いによる激しい衝突がメインテーマなので、一般ウケしそうにありません{げっ}

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