歯の話

私は、昔からとっても歯が弱くて虫歯だらけ、かつ歯並びも悪いときて、歯は私の数あるコンプレックスの中のひとつ。

日本にいると、歯並びが悪い人はたくさんいるし、この醜い八重歯でさえも「可愛い」と言われて育ってきたので、さほど気にならないのですが、ヨーロッパにいると、あまりに周囲の人たちの歯並びが完璧なので、本当に口を開けるのが恥ずかしくなってしまいます。

ポールももちろん虫歯ひとつない完璧な歯と歯並びの持ち主。

英会話教室に来るネイティブの先生たちの歯並びもほぼ全員完璧。

イギリスでは、16歳まで歯の治療費が全てタダなので、虫歯や歯並びは小さい頃に矯正して直してしまうのが普通だそう。

イギリス人以外の人たちも完璧なところをみると、他の欧米諸国にもきっと似たようなシステムがあって、日本のように歯列矯正に100万円以上かかる、ということはまずありえないのでしょう。

子供の頃に直してくれなかった親をちょっと恨めしく思ってみたりもしましたが、日本にも「歯列矯正無料」のシステム、絶対必要だと思います。

それに治療に使う銀の詰め物。

ポールは、イギリスでは、歯に銀の詰め物をしている人は、おばあちゃんの世代でしか見たことがないと言います。

日本では、結構みんな奥の方に銀歯持ってて、口の中はギラギラですよね。

かくいう私もギラギラで、笑うと見える銀歯がどうにも気になって、数年前に何本か白い詰め物に変えてもらったのですが、それだけで数万円かかり倒れそうになりました。

審美治療にあたるので保険適用外とのことですが、「審美」って言うけど、特に美しく加工して、ってお願いしているわけでもなく、白いものを白いままで治療してもらいたいだけなのにどうしてこんなにお金がかかるの?

歯科的には、恐らくいろんな事情があってのことだとは思いますが、この美意識ゼロの治療法、日本の歯科治療が遅れ過ぎているように思えてなりません。

イギリスに留学していた友人が、滞在中、至るところで、歯並びの悪さを大変憐れまれ心配されたという経験から、帰国後すぐに数年かかる歯列矯正治療を始めていました。

年齢が高くなればなるほど難しくなるこの治療、日本が歯科治療の大切さに目覚めるのを待つばかり。

顎関節症で悩む私の切なる願いです。

コメント

  1. 20代後半、顎関節症で口が開かなくなり口腔外科へ紹介状持って受診した診断は、シザーズ咬合というので、顎が小さいための嚙み合わせの問題で、矯正治療をすすめられました。3年くらい通院し顎から音が出なくなり、食い縛りもなくなり、口も開かないことがなく、大金かけたかいはありました。審美的には今一歩でやめました。がっつり見える金属を前からつけてました。その当時はそれが、早く歯を動かせると聞きましたので。30年経過してますが、下の歯列の一部分がもって生まれた歯並びのように、内側に倒れこんできました。当時の先生が「戻ることはある」とは言ってました。審美的には生まれ持ってのことに反してるのでそれが自然なのでしょう。

    • 私も顎関節症が出たのは20代後半でした。ちょうど転職した時で、新人研修中に口が開かなくなるという悲劇に見舞われました。
      食いしばり、よくないんですよね・・・。私の場合は、そのうちになんとなく痛みが消えて、ちゃんと治療を受けなかったので、今も長時間口を閉じていると開いた時に痛みがあります。
      マスクをしているうちにと、最近になって歯列矯正をはじめた先輩がいますが、裏側の矯正器具は一生外すことはできないと言われたそうです。
      外すともとに戻るから、と。
      子供の頃にしていれば・・・といまだに思います。

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