目ヂカラ

私の目は、はっきり言って目ヂカラ、ゼロ!
日本人の中でも小さく細いので、これまた大きなコンプレックスのひとつ。

ヨーロッパに行った時は最悪。
周りの人の目はみんな私の目の3倍くらいの大きさ。
彼らの目と比べると、私の目は、少し離れたところからだと、恐らく開いているか閉じているかさえ分からないでしょう。
頑張ってマスカラをたっぷりつけて、アイラインをバッチリひいてみたところで、おまけにマドンナタイプのバッサバサの「つけまつげ」をつけてみたところで、大して差は縮まらないでしょう。

「頑張ったね」という努力が認められるだけです。

目ヂカラでは、どうあがいても彼らに敵いません。

もう10年以上前、フランスに語学留学していたときのこと。

初めての、本場フランスでの語学レッスン。
教室を見渡せば、スペインやイタリアからの大人びた留学生ばかり。
私もついに世界デビューよ!とばかりに張り切ってレッスンに臨み、先生の言うことをひとことも聞き漏らすまいと目を『らんらんに』開いて、耳を傾けていると、そんな私を見つけた先生が心配そうに覗き込んで、「眠いの?」

「えぇ~?!全く眠くないですから!ものすごく真剣に聞いてますってば!」と思いっきり反論したいところだったけど、あまりの衝撃とノミの心臓ぶりを発揮して、「はい、少し」と消え入りそうな声で薄ら笑いを浮かべて答えてしまったのです。

今でも、あの時に戻って、私の真意と悔しさを先生に伝えたい!

まさにあの瞬間は、消したい人生の1ページ。

ものすごく真剣に取り組んでいるのに、私にはコントロールできないこの『目ヂカラの無さ』のせいで、「眠いの?」と言われたあの屈辱、そして「少し」と答えてしまった私のアホさ加減。
一生忘れることはありません。

・・・というほど深刻な話ではないのですが、今でも鮮明に思い出されます。

そんな経験から、「欧米諸国で生活することになったら、絶対に目を大きく整形してやる!親にもらった体を傷つけるのは忍びないけれど、いたしかたあるまい」と傷ついた心に誓った私。

とはいえ、ポールは日本永住を決意しているので、整形の機会はなさそう。

一度でいいから3倍の大きさのデカ目になってみたかった隠れ願望もあるので、ちょっと残念。

コメント

  1. 全然小さくないですよ。一度しかお会いした事がありませんが、ポールったらこんなかわいらしい奥さんがいるなんてーねーっとヒロとも話していました。しかも知的なセンスもバッチリ、うらやましい限りです。はい。
    整形といえば、私も小さい頃から整形をしたくてしかたありませんでした。父は、よーし君が大きくなるまでにお父さんはお金を貯めて整形させてあげるぞーっと言ってました。あの話はどうなったのと15歳ぐらいの時に聞いたら、まだ貯まっていないなーっとシラーとした顔でいってましたっけ。
    その後ヒロに会いまして、まだお付き合いもしていない頃「僕は結婚するならブスがいい、だって浮気する心配もないし、しっかり家庭を守ってくれそう」と言い放ってました。そんな彼が結婚相手に選んだ私の立場は・・・いやここまできたら開き直るしかありません。最近は私は私で勝負するしかないと(何に?)鼻息荒く日々頑張っております。

  2. おもしろい!笑いました。^^
    歯の話といい目の話といい、スタイルといい、容姿については本当に欧米の方たちがうらやましいですよね。
    私も海外ドラマなんかで好きな女優さんが何人もいて、身の程知らずにもそのファッションを取り入れたりなどすることがあるのですが・・・やはり私は純ジャパニーズ・・・とうてい敵いません・・・。
    eri-ponさんはフランスに留学のご経験があるのですねー。かっこいい。
    そうと聞いて、大変恐縮ですが、ひとつ教えていただきたいことがあります。
    Oui monsieur, c’est évidemment un petit monstre.
    Non, Madame, vous n’êtes pas du tout enceinte, je vous assure.
    ↑これどういう意味ですか?
    今、英語の翻訳の課題になっている文の中にこのフランス語があるんです。
    フランスに統治されていた時代を生きたベトナム人のお婆さんのセリフなんです。
    産婦人科の婦長さんとしてのセリフみたいなんですけど・・・。 ウィ ムッシュー と ノン マダム 以外まったく解らなくてとっても困っています。
    eri-ponさんのお時間のあるときで良いので、このフランス語のカタカタ読みと意味を教えてください!!!!
    私は英語だけで精一杯。独学でちょっとづつ勉強し始めてずいぶん時間が経ちますが、まだまだって感じです。
    ペーパーバックの音読、私もがんばります!

  3. Saoriさん、お褒めの言葉、どうもありがとうございます。本気で嬉しくなってます。
    とはいえ、私の顔の作りが薄いのは我が家の遺伝でもあり紛れもない事実。私は、Saoriさんのようなはっきりフェイスに幼少の頃からとっても憧れておりました。
    ヒロさんの「結婚するなら・・・」という言葉は、思わず噴出してしまいましたが、ヒロさんらしい照れ隠しですね。ヒロさんのSaoriさんへの熱愛話を聞いた私としては、なんとも微笑ましいお話です。
    私も欧米人と無駄な比較などせず、Saoriさんのいうように、「私は私」を心がけて毅然とした態度で生きていこうと誓っております(ちょっと大げさですかね)。

  4. Reeさん、私の嘆き、わかってもらえて(笑ってもらえて)良かったです。
    昨日、たまたまスカパーでミス・ユニバースをやってました。ミス・日本もミス・イギリスもファイナルには残らなくてポールと二人でがっかりしていたのですが、欧米人の手足の長さ、顔の小ささ、バランスの良さにうっとり。まさにお人形のようです。違いを改めてまざまざと見せつけられました。
    ところでフランス語ですが、一瞬スペルが「おやっ」と思ってびっくりしましたが、意味は、
    『ええ、ムッシュー。確かに小さなモンスター(男の子)よ。』
    『いいえ、マダム。あなたは妊娠なんかしていません。保証します。』
    という会話だと思います。
    前後関係が分からないので、ものすごく変な会話に聞こえたらごめんなさい。
    簡単なフランス語ならいつでも翻訳お助けしますよ。助けになれば、の話ですが。
    学生時代あんなに勉強したのに、語学は本当に使わないと忘れてしまいますね。頑張らねば。

  5. さっそく教えて下さってありがとうございます!!
    これで課題がやっと進みそうです。
    産科の看護婦さんのセリフですから、
    前後関係、ばっちりつじつま合います。
    なるほど、モンスターを男の子とするんですね~。語学っておもしろいですよね~。
    心から感謝です!!!!!
    ほんとにありがとうございました。

  6. ちょっと解説を入れますと、『petit monstre』で「どうしようもないわんぱく小僧」という意味で、なぜ男の子かというと、女の子の場合は、『petite monstresse』と女性形が使われるからなんです。
    学生時代、この男性形・女性形には、本当に泣かされました。どうしてこんな面倒臭いんだ。
    フランス語と比べると、男性形・女性形の別がない英語はやっぱり機能的な言語だとつくづく思います。。

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