私が泣いた本

昨日、星野夏の『あおぞら』を読みました。

売れてる本のランキングにも入っている話題の本です。

先日、女3人で食事をしていたとき、この本のことが話題に。

すでに読んでいた友人が、ストーリーを説明してくれようとしたのですが、思い出しながら話しているうちに途中で涙ぐんでしまい、話すことができなくなったのです。

その様子を見ていて、どうしても気になって早速買って読みました。

数々のつらい出来事を乗り越えて生きる、18歳の女の子の手記。

18歳と聞いて、「無理だ、さすがに共感はできないだろう」と思いながら読み進めたのですが、先が気になって一気に読んでしまいました。

つらい、ひどすぎる。

10代の女の子が、こんなに重い、辛い過去を乗り越えて生きていることが本当に信じられません。

私だったら、きっと、もうダメになっていたと思います。

中学のとき、どうにも手のつけられない『不良』が各クラスに1人はいました。

もしかしたら、彼ら、彼女達にもきっと、自分では背負いきれないほどの辛いできごとがあったのかもしれない・・・そんな昔のことまで思い出して悲しくなりました。

途中からは、もう涙が止まらなくなり、最後は号泣。

いろんなことを思って目が腫れるほど泣きました。

「友達が辛いとき、本当に力になってあげることができるだろうか」

「将来、自分が娘を持って、もし娘がこんな目にあったら、真剣に向き合えるだろうか」

「大切な人(=ポール)を失ったら、一体自分はどうなってしまうんだろう」

読みながら、ポールのいない生活を考えているうちに、怖くなって涙が溢れ出てきました。

読み終えて、ポールにストーリーを説明しようとしたのですが、友人と同じように私も泣いてしまい、結局、ほとんど説明できませんでした。

夜読んだせいで、今朝は目が腫れたままだったし、寝起きも最悪。

「感動した」とか、「素晴らしい本に出会った」とかそんな感想は出てこないけれど、「生きる」ということについて深く考えさせられる本です。

字も大きくて、文章も簡単なので、すぐに読めます。お薦めです。

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