社交辞令とお世辞

日本についてほとんど何の知識もなく来日した外国人を悩ませるのが、社交辞令とお世辞。

それぞれ、lip service とcompliment という英語があるので、英語圏でも社交辞令やお世辞はもちろん使われるわけですが、日本ではもっと頻繁に使われているので、彼らを悩ませることがよくあるようです。

社交辞令の例でいうと、日本ではよくあることですが、例えば、「今度飲みに行こうよ!」などと言われて、本人その気になっているのに、待てど暮らせど連絡が来ない・・・などなど。

数ヶ月生活していると、社交辞令だということに気付かされるようではありますが、「最初は、わかんなくてさ~」などと話しているのをよく聞いたことがあります。

そして、お世辞。

アジア各国を数年間バックパッカーとして放浪してきたポールに言わせると、これは、日本に限ったことではなく、アジア諸国でよく見られる光景だそうです。

特に女性が男性に対して誉め言葉=「素敵!」「カッコいい~」などをよく使うので、本国では全く普通、あるいはモテないであろう欧米人男性が、これを真に受けて有頂天になってしまうケースを、放浪中にたくさん見てきたそうです。

ポールはこれを『アジアン・フィーバー』と呼んでいます。

以前、私が通っていた英会話教室にいたカナダ人の女の先生が、あまりの寂しさに、ボーイフレンドも日本に呼び寄せたのですが、彼がこの『アジアン・フィーバー』にやられてしまい、すっかり変わってしまったそうです。

女性の前で、チヤホヤされて自信満々に振舞う彼を見て、「カナダにいた時は、あんな人じゃなかったのに・・・」とつぶやいた彼女の言葉が印象的でした。

ちなみに、ポールには、お世辞は全く通用しません。

自分でも「なかなかやるでしょ」と自信のあることについて誉めると大喜びしますが、そうでない場合は、本気で嫌がります。

具体的には、ガレージ改造について誉められると大喜び、彼の日本語については、誉められると微妙な空気が漂います。。。

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