ポールの最初のアジア遍歴は、1991年に始まります。
自分探しの放浪の旅を始めるには、少し遅い25歳のとき、新しい世界を見ようと思い立ち、わずかばかりの貯金を持って、バックパックひとつ6ヶ月の旅行の予定でイギリスを離れ、ロシアに旅立ったのが始まりです。
当時のロシアはまさに混乱状態。身の危険を感じ、わずか数日間の滞在でロシアを離れ、そのままインドへ。
インドでは、激しく付きまとう現地の人たちに、これまで感じたことのない対人ストレスを感じ、2週間過ごした後、今後はタイへ。
タイでの居心地は極めて良かったらしく、そのまま3ヶ月滞在。
タイ以降のアジア遍歴は、
マレーシア 1ヶ月
↓
インドネシア・スマトラ島 3ヶ月
↓
シンガポール 3週間
↓
初めての日本 6日間
↓
ジャワ島 3ヶ月
↓
ブルネイ王国 1週間
↓
韓国 3週間
↓
2度目の日本 4日間
↓
フィリピン 3ヶ月
↓
香港 1ヶ月
↓
中国 1ヶ月
↓
香港 2週間
↓
フィリピン 7ヶ月
↓
3度目の日本 6ヶ月
↓
香港 1週間
↓
オーストラリア 4ヶ月
↓
香港 3日間
↓
タイ 1年9ヶ月
↓
ラオス 3週間
↓
ネパール 5ヶ月
↓
タイ 3ヶ月
↓
イギリス
となります。
結局、6ヶ月で旅が終わるわけもなく、すっかりアジアに魅せられたポールは、ビザの関係で、香港を拠点にして出入国を繰り返しつつ、各国を気の向くままに放浪し続けたのです。この間、他のバックパッカーと親しくなって一緒に旅をしたり、お金がなくなると、香港でバーテンダーの仕事をしたりしながら、気ままな旅を続けていたそうです。
このアジア放浪の旅がこの後のポールの人生に大きく影響を与えたことは言うまでもありません。
このアジア旅行がきっかけで日本に興味を持ち、いまや、日本に永住を決意したポール。
8月のイギリス里帰り旅行から、日本に帰国した成田空港で、「本当のところどういう気持ち?」と聞くと、「あ~、家に帰って来た、って感じ」とポール。
最初は外国でも、8年も住んでいるとそういう風に感じるものなんですね。
この後、ポールのアジア遍歴第2弾があるのですが、それはまた改めて。
コメント
旅ってほんといいよね。
ちぃも大好きで、ポールのようにアジア・中近東・ヨーロッパ30カ国くらいを2年半くらい放浪していたときがありました。
暖かいアジアの国に暮らしたかったのだけど、結局アイルランドに落ち着いてしまって・・・「あれっ?」という感じ。
でも、ダーリンと素敵な友人たちに囲まれてしあわせなので文句なしです。
ポールが成田について「あ~家に帰って来た」って思う気持ちすごく分かる!
ちぃもダブリンに帰ってくると「Home Sweet home」って思います。
ちぃさんの世界各国のトラベル・ピクチャーズ、ポールと2人で、全部見せてもらいました。
これだけ多くの国を旅し続けると、世界観や人生観、価値観が大きく変わりそうで、ちぃさんやポールを心から羨ましく思います。
ポールも他に住む国を選べるなら「タイ」と言い切ります。
ちぃさんの言うように「暖かいアジアの国」、というのがポイント。
タイからイギリスに戻ったとき、イギリスの天気の悪さを、それまでは平気だったのに、ものすごく不快に感じるようになったのだとか。
アジアを旅行することがなかったら、きっとポールはまだイギリスで普通の生活を送っていたことでしょう。
ちぃさんももしかしたら日本にいたかも。
そう考えると旅行って本当に面白いですよね。