カタカナ語の弊害

テレビ、ラジオ、ビデオ・・・これらの単語は、英語からカタカナに変化して、日本語の中に取り入れられた、ということは想像に難くありません。

が、しかし、カタカナ語=全て英語と考えるのは間違いです。

テレビ、ラジオ、ビデオ・・・をそのまま発音しても英語圏の人は、恐らく誰もわかってくれません。理解してくれる人がいるとしたら、その人は、日本語に触れたことのある人でしょう。。。

カタカナ語=英語と頑なに信じている人が多いため、英語を話していて、これらのカタカナ単語がネイティブに通じないと、「どうして、知らないの?!これはもともと英語でしょ?!」と逆ギレする人がいます。

逆ギレしたくなる気持ちもわかりますが、もともとは英語であっても、日本人にしか通じない、立派な「日本語」に音として変化していることが多々ありますので注意が必要です。

さらに言うと、例えば、「ゲレンデ」(ドイツ語)や「アンケート」(フランス語)のように、もともと英語ではない言葉もカタカナ語として日本でたくさん使われています。いわゆる『外来語』ってやつですよね。

これらの場合は、まして「どうしてこの言葉知らないの?!」などと英会話の先生を責めている場合ではありません。

実際、あるレッスンで、「ワクチン」という単語をポールがわからなかったので、イライラして大激怒した生徒さんがいたそうです。

可愛そうに家に帰ってきてから、せっせと辞書を引いていたポールですが、「ワクチン」はドイツ語です。だから知らなくて当然なんです。どうか許してやってください。

そして、もうひとつ、日本人にしか通じない独特の略し方。たとえば『ブラピ』。

ある女子高生がレッスン中、『ブラピ、ブラピ』という言葉を何度も発していて、何のことを言っているのかさっぱり分からず、それがブラッド・ピットのことだと気付くのに、しばらくかかったそうです。

そういう意味では、日本人って、「言葉を自分のものにしてしまう」ある種天性の才能があるのかもしれませんね。

コメント

  1. ワクチン(vaccine)かぁ・・Vakzinはドイツ語だったんですねぇw。知らんかった。
    私がいつも疑問に思うのが中国語の漢字による”当て字?”。
    あれって誰が決めているのでしょうか??
    先日もライブドアが”活力門”と報道されていましたが・・・。

  2. ここでお礼で失礼しまーす。
    早速いただいてます!{マグカップ}
    毎月茶渋取るのに歯医者に行かなきゃいけないほど飲んでいるので紅茶はとおおおおおおっても嬉しいデス!
    かえって気を遣っていただいてスミマセン・・・
    ところで和製英語ってゆーか、人の名前とか固有名詞がカタカナで書かれると「そうは聞こえない!」ってのも結構ありますよね~
    例えば「ウォレスとグルミット」。
    大好きなんですけど~ウォレスは許すとしても何度聞いてもグルミットは「グロミット」だと思うんだけど・・・スペルもそうだと思うんだけど~誰が「ル」にしたんだろうか!

  3. >カタカナ語=全て英語と考える
    この間も{マグカップ}
    「ひとつの英単語にいくつも発音表記が。例えばcupにカップとコップの発音が」という発言を目にしました。
    コップは...英語からじゃないのにね^^
    全て英語という逸話一題:
    「ホテ子さん、英語出来るんだから、ブラジルの人の通訳とかやってよ」とご近所さん。
    {雨}でも、JICAで来るエリートならいざ知らず、彼ら出稼ぎ労働者は英語出来ませんからぁ。
    「ブラジルはポルトガル語ですので」と教えたら「あらぁ?そぉなのぉ?」って感じです。{笑}
    アルゼンチン移民の子だった知人も中学時代親の帰国で日本に来た当初、日本語が喋れないことでいじめられ悔しい思いをしたそうです。
    「ガイジンのくせに英語も話せないのかぁ!」って...ひどいよね{グズン}
    なんでもかんでも英語の笑い話一つ:
    むかし...英語出来ない中国人を英語通訳に任命した○○町役場。
    幸い(笑)彼女は日本人夫の転勤で即、町を去り、素晴らしい(笑)英語力を披露せずに済んだそうですが。
    ちなみに推薦者は「今の通訳、英語下手よ(←デマ)。代わりに中国人の○○さんを」と。
    確認もせず雇う役場も役場だけど...引き受けた彼女も図々しいけどね。
    外国人=皆英語を話す...{怒}(笑)

  4. >よーすけさん
    中国語の漢字による当て字、確かに「なーるほど」と唸ることも多いですよね。
    私も台湾を旅行していたとき、「服務」がサービスのことだと気付いたときは、なんとなく嬉しかったです。
    >SIZUさん
    確かにカタカナで表わされている言葉で、そーじゃないだろー、って思うことよくありますよね。
    「グルミット」じゃなくて「グロミット」か・・。
    言われてみれば、確かに。
    一体、だれが決めるんでしょう。謎です。
    >ホテ子さん
    外国人=英語というのは、本当にそのとおり。
    それと、日本では、白人=アメリカ人と決め付けられていることが多いらしく、それにはポールもすっかり参っています。
    イギリス人だ、と言っても、「同じでしょ」って感じだそうで・・・。
    外国人は多種多様。外国語も多種多様。
    異文化コミュニケーションには、まずこのあたりからはじめなくちゃ・・・って感じですね。

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