束縛は愛?!

付き合い初めの頃、ポールは、それはそれは厳しく私の行動を取り締まっておりました。

今だから言えるのですが、その頃はポールにとって、日本人特有の「ホンネ」と「タテマエ」の使い分けをちょうど理解しはじめたころでもあり、私の彼に対する態度が、好意ゆえのものなのか、誰に対しても同じなのかが分からず、その判別に全神経を研ぎ澄ませていたように思います。

なので、私が他の男性に対して好意を示すような振る舞い、例えば、男性の前で髪を触ったり、素敵な男性を目で追ったり(普通でしょ?!)、まして親しく話す、などという行為は絶対に許されませんでした。

そんな私の行為を目撃されたあかつきには、ポールは必ず私のもとを去ってしまっていたのです。

「男女問わず、誰とでも仲良くなれるの!」、「社交性がウリ!」とばかりに思っていた私には、ものすごい衝撃。

だって、ありえないでしょーーー。

こんな理由でフラれるなんて!

だって、その頃の私はといえば、ポールの心配とは裏腹に、「彼氏だって、自分の彼女が誰とでも仲良くしているほうが嬉しいにきまってるよね」くらいに思っていて、全く悪気がなかったんですもん。

私の八方美人な行為を彼に非難される度に、
「彼女を束縛し過ぎだよ!ポールってば、『タリバン』?!」みたいに逆ギレしては大喧嘩。

その後、本当の信頼関係を求めるなら、「間違っているのは私の方で、彼の言い分は当たり前」、ってことに気付くまでにかなりの年月がかかりました。

結局、2年前に無事結婚もして、確固たる信頼関係を築くことができたからなのか、単に付き合いが長くなったからなのかは定かではありませんが、今やポールは私に対して完全ノーマーク!

全く心配している気配なし。

付き合い初めの頃の数々の苦い経験から、「束縛もひとつの愛のカタチ」と理解いたしました私としては、この解き放たれっぷりに、「最近、どうよ?!」と思わなくもありません。