『他人を見下す若者たち』

「自分以外はバカの時代」という帯が前から気になっていたので、『他人を見下す若者たち』を読んでみました。

ブックレヴューを見ると、かなり批判意見も多いようですが、この本に書かれている考察は、個人的には、とても斬新で面白く、自分自身の反省も含めて、とっても興味深く読み進めることができました。

私はもう若者と呼ばれる年代ではなくなってしまったけれど、要所要所で、かなり『ドキッ』としました。

著者が指摘しているとおり、なんとか自分の体面を保とうとして、自分の中で他者批判をしていることが多々あり、日々反省の連続。

自分の無力さを認めることより、無責任に他者を批判することの方がよっぽど簡単だもの。

この本のキーワードは、『仮想的有能感』

根拠のない自信とでもいうべきものなんだけど、多かれ少なかれ人間誰でもこの種の感覚は持ち合わせているのではないかと思います。

「でなきゃ、やってらんない!」ってことなのかも。

周りを見回してみても、若者に限らず、この傾向はとっても強い。

人前でも平気で他者批判をする人は本当に多いし、「死ね」という言葉も何のためらいもなく発する大人がいることに驚きさえ感じます。

私が中学生の生意気盛りだったとき、覚えたてのフレーズで、「○○なんか死ね!」、「○○って本当に使えない」という言葉を口にして、親に殴られんばかりに、こっぴどく叱られました。

それ以来、この類の言葉は使ったことがないし、大人になって、こういう言葉を平気で使っているのを見聞きすると、本当にショックで、その言葉を発した人には心底失望してしまいます。

こういう『他者に攻撃的』で、『他人を見下す』心理は若者に限ったことではないので、自分の置かれている現代社会=環境を理解するためにも、また、自分の考え方や振る舞いを省みる為にも参考になる一冊でした。

それにしても最近、この手の、日本社会考察本がよく売れているようです。

本の助けなくては理解できないような不可解な世の中になってきたということなのでしょうか?

“『他人を見下す若者たち』” への2件の返信

  1. 最近、親を殺す子供たちのニュースをよく見ます。子供といっても、年齢は子供ではなく立派な大人。その殆どが、実家に住んでいて無職やフリーター。
    『うるさいことを言われた』『いつか、殺してやろうかと思っていた』
    いや・・その前に出て行けよ。
    家を出る(社会で自立する)勇気は無いくせに、自己主張だけで自分が大人だと勘違いしている。そんな子供がまだ家にいたら、叩き出した方がイイ。
    ”自分以外はバカ”と言っている奴らは、こんな感じの”小さな国の王様”が多いのでは?

  2. そうそう、本当に最近、そういうニュース多いですよね。
    そんなに嫌なら、もう大人なんだから、バイトでもなんでもして、家を出ていけばいいのに、って思いますよね。
    大きな事件を起こして、自分の人生までもめちゃくちゃになって、本当に悲惨。
    『小さな国の王様』って、本当にぴったりの表現だと思います。
    他者を批判するより、まずは自分を省みるべき、ってことですね。

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