交通システム

先日、ポールの運転で、手稲の妹の家まで遊びに行ったときのこと。

ちょうど、札幌の中心部で「よさこいソーラン祭り」が行われていたこともあり、車両が通行止めになっている中心部を避けて、やむを得ず不慣れな道を行くことに。

私は札幌育ちなので、手稲が西の方にあることや、要所要所で住所を見れば、どちらの方向に向かって走っているかが漠然とわかるのですが、ポールに同じ理解を求めたのが悪かった。

私のナビをめぐって、大バトル。

「そこ、左に曲がって!」

「言うのが遅いよ!もう無理」

「じゃ、しばらく直進!」

「次は?次の交差点はどっちに曲がるの?」

「さっき左に曲がってって言ったんだから、左折に決まってるじゃん!少しは自分でも考えてよ。さっきまで左に行きたかったのに、突然右に曲がることなんてありえないでしょ!」(はっきり言って一言多いのが私の悪い癖)。

「そんなこと分かるわけないじゃん。ちゃんと教えてよ」

「だって、何回もこの道、タクシーで通ってるでしょ。タイミングが難しいんだから、いちいち聞かないで、自分でちゃんと判断してよ」。

「全く知らない道を走ってて判断なんて無理言うなよ!」

ってな感じで、延々1時間。

そんな不毛な喧嘩を繰り返し、ようやく妹の家に到着したものの、思い出したのが、イギリスのリングロード

「交通のスムースな流れ」を重視しているイギリスでは、信号や交差点はあまりなくて、その変わりにリングロードがたくさんあります。

環状線のようなもので、円形に作られた道路を走りながら、自分の行きたい方向に出ている道に、流れにそって進むシステム。

慣れるまでは、合流したりするのがなかなか難しいようですが、車の流れが信号によって寸断されることがなく、行きたい道に出るのを失敗しても、「言うのが遅い」などとしかられることもなく、黙ってまた一周すればいいだけ。

本当によくできた合理的な交通システムで、フランスでもよく見かけました。

札幌にリングロードが整備されていたら、私とポールの喧嘩も最小限にすることができたはず。

今回の喧嘩で、私のナビも悪いけど、ポールの方向音痴ぐあいも半端じゃないことが明らかに。

ケチらずナビ付きの中古車を買うべきだったと2人とも大後悔。

コメント

  1. それオーストラリアにもありました!!
    実に合理的で画期的。
    仕事でシドニーにず~~~っといたのですが、街中での運転も日常茶飯事で最初の頃はドキマギでしたがいつの間にか慣れましたねー。
    日本にもあるといいのにな。
    いや~笑いました{笑}
    ポールさん最高{グッド}

  2. 喧嘩するのは仲良しの証拠ってことでー{りんごちゃんNG}
    ナビは難しいよー、友達と初めての街を地図を見ながらドライブした時よく重たい空気になったのを思い出しましたー。
    サッカーですっかり話題の
    オーストラリアでも、見ましたリングロード。
    私だと抜けるタイミングがつかめなくて
    ぐるぐる回っちゃいそう{CD}
    GWに長野でレンタカーした時ナビ付きでした。
    機能がありすぎて、使いこなせなかったけど
    確かに便利なものでしたわ

  3. イギリスのリングロードを持ち出すために、我が家の恥を晒してしまい、ちょっと反省。
    楽しいはずのドライブも、道を知らないと、車内に重苦しい空気が・・・というのは、きっと誰もが経験しているはず。
    リングロードは、オーストラリアもそうなんですね。
    あのシステムは合理的で、本当にいいですよね。
    ドライブ後、私が嫌味たっぷりに、
    「カーナビ付きの車を買えばよかったね」と言うと、
    ポールは、思いっきり、「そうだね」ですって。
    でも、きっとカーナビの使い方がわからずに結局喧嘩していたことでしょう。

  4. ヤンの車にもカーナビが付いてました。
    (盗難されるので車を離れる時にはいつも取り外す・・・笑)
    私が驚いたのが、オランダのカーナビなのにほぼヨーロッパ全域をカバーしている事。
    『ちょっくらイタリアにでも車で遊びに行ってくるか~』
    なんて人が多いんでしょうね(笑)

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