外国暮らしの苦悩

ポールが日本で暮らし始めて9年。

すっかり日本の暮らしにも慣れ、言葉も覚え、さぞかし快適な生活を送っているかと思いきや、外国暮らしの苦悩はなかなかつきないようです。

恋人同士と同じで、付き合いが長ければ長いほど、アラが見えてくるようなもの。

最初の数年間は、新鮮で興味深かった文化や習慣も、だんだん色褪せてくるのでしょう。

1年に1度くらいの周期でストレス期が現れます。

そんなとき、私にできることは、とことんまでポールの話を聞いてあげることだけ。

日本生まれの日本育ちの私には、異国で生活するイギリス人ポールの思いや考えを共有することはできません。

外国暮らしはさぞかしストレスフルだろう、と思うのも、実体験ではないので単なる想像。

だから、ただひたすら、否定もせず、同調もせず、聞いてあげるだけ。

それでも彼なりに話すと少しは気が晴れるようですが、ストレス期のポールは見ているこちらも結構辛いものがあります。

そんなときは、やっぱり国際電話でしょう。

ポールの異国暮らしの苦悩に比べたら、電話料金なんて安い、安い!

それで、気が晴れるなら、じゃんじゃん電話して、訛りの強いダービー・イングリッシュでとことん話した方がいいよ!

私はもう寝るから、ゆっくりイギリス時間で楽しんで!

そう言って励ましてあげると、小さな男の子みたいに

「うん。そうする。。。」。

なのに、ポールが電話すると、ポール・ママは外出中。

日ごろから、高齢のママの健康状態を気に掛けているポールだけど、ママは恐らく「ビンゴ」にでも行ってボーイフレンドやお友達と楽しんでいるのでしょう。

「子の心、親知らず」・・・って、逆か。

イングランドは負けるし、妻は朝帰りするし、ママは外出してるし、ポールの苦悩が全く癒えない週明けです

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