ホンネとタテマエ

日本の文化を語るとき、「ホンネとタテマエ」については、すでに語りつくされた感があります。

TPOに合わせた咄嗟の判断で、ホンネを言わず、タテマエで意見した経験は、日本人なら誰でも少なからず持ち合わせていることでしょう。

このことが、いわばひとつの文化でもあるかのように世の中に浸透しているにも関わらず、いまだにオレオレ詐欺が頻発しているところを見ると、日本人はとっても人を信じやすい、というか騙され易い『いい人』なのかもしれません。

海外旅行で、日本人がぼったくられたり、カモられたり、という話はあとを絶ちません。

頻度でいうと、日本人に比べて、欧米人がぼったくられる確率の方がずっと少ないはず。

ポールを見ていてもその違いは明らか。

私は、とっても人を信じやすいタイプの人間。

お世辞とわかっていても、本心だと信じようとする無邪気なタイプ。

一方、ポールは、基本的には何事も最初は疑ってかかります。

「文化的な背景を考えると、本当は逆のはずだよねー。

ポールが信じやすくて、私が疑い深くなるはずじゃない?!」

なんて、話をしていると、ポールが面白いことを言っていました。

イギリスでも、「ホンネとタテマエ」の部分では、かなり地域差があるのだそう。

たとえば、ポールは昔、「前髪や横の髪は短いのに、後ろ髪だけが腰くらいまで長い」というとっても変な髪形をしていました。

日本では、「狼カット」の長いやつ、っていうのかな。

中国ではなじみのある「辮髪」。なので、大変喜ばれたのだそう。

だけど、とにかく変な髪形です。目立ちたい場合は別として、普通の良識ある人間なら絶対にしない髪型、と本人が認めています。

その明らかに変な髪型を見たときのイギリス人の反応。

北部の人:「すっげー変な髪型。全然似合ってない」(とにかくホンネ)。

中部の人:「その髪型、気に入ってんの?」

「うん」

「そうなんだ。気に入ってるんだ。それが一番大切だよね」(本人の意思を尊重する中庸)。

南部の人:「すっごいカッコいい斬新な髪型だね。いいよ。似合ってるよ」(完全なタテマエ)

本人のためを思って発言しているのは、一体どの地方の人なのでしょう。

ちなみにポールは中部地方の出身です。

日本にもこんな地域差、あるのかな。

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