『ダメ犬 グー』

先週の土曜日に、バブーのワクチン接種のために行った動物病院での出来事。

予約した時間ぴったりに到着すると、2つある診察室にはすでに病気のペットたちが。

男の先生が見ているのは、3色のウサギちゃん。

女の先生が見ているのは、真っ黒な子猫ちゃん。

病気になって大変な思いで来ているのに不謹慎なのはよくわかっているけど、動物病院自体が未知の世界の私には、診察室の中が気になって仕方がない。

そわそわしながら順番を待っていると、一匹の茶色いワンコが飼い主さんに連れられてやってきました。

柴犬と思われるそのワンコは、歩くこともやっとで、目はうつろ。

フラフラで、今にも倒れ込んでしまいそう。。

飼い主さんは、憔悴しきった表情で、結構重そうなそのワンコを、やっとの思いで引っ張って待合室の中に入れ、トイレシートの上になんとか座らせて待機。

「大丈夫かな・・・」と心配していると、すぐにお医者さんが出てきて、診察室に連れられて行きました。

「本当に重い病気みたいだね、あのワンコ」と私がポールに話しかけると、

「老衰だよ。目も白くなってるし、ほとんど見えてないと思う。体の動かし方も普通じゃないから、脳梗塞を起こしたんじゃないかな、きっと」、と真剣な表情のポール。

口輪をはめられて、診察台にいるワンコは、苦しそうで本当に見ていられないほど。

飼い主さんが先生に、「よだれも垂れ流しだし、ドッグフードも全く食べない。水を自力で飲むのがやっとで、トイレにも歩いて行けない」と説明しているのが聞こえてきた。

人間と同じ。。。

ワンコだって年も取るし、体が弱って病気にもなる。

優しく見守る飼い主さんも、本当に本当に辛そうで胸が痛む。

わかってはいるつもりだったけど、悲しすぎる。

そんな衝撃的なシーンを見たあと、立ち寄った本屋でたまたま見つけた本、『ダメ犬 グー』。

11年と108日生きたダメ犬グーの物語。

表紙の絵が、なんだかバブーに似てる。

グーが、子犬として家に来たときから、最後に病気で亡くなるまでを『ぼく』が綴った物語。

実話なだけに、途中から、つらくって、悲しくって、涙・涙

ワンコの命は、十数年。

バブーも、今は子犬で可愛くってたまらないけど、いつかは別れと向き合わなければならないときが必ず来る。

まだ生後3ヶ月のバブーを見ながら、そう考えただけでまた涙が・・・。

バブーを精一杯可愛がってあげよう、と心から思った。

そんなわけで、ウンチを失敗したときも、ちょっと強く噛んできたときも、あんまり怒ることができなくなった。

甘やかすだけのダメ飼い主にならないように、そのバランスが難しい。

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コメント

  1.  eri-ponさん、こんばんは。バブーとの楽しそうな毎日、ほほえましいです。 とっても美人じゃなかった、美犬で、超カワイー!!
    ありきたりですが、大切にしてあげてくださいね。
     ダメ犬、グーのお話の、生きていた年数、病気になったこと、4月8日まで我が家で飼っていた三毛猫と重なって、ジーンときちゃいました。
     
     迷い猫だったミケとは11年半くらいの長いつきあいでした。
    人なつっこくて、みんなに愛されて、大人の猫なのによくじゃれて遊び、猫はマイペースであまり人のあとをついてこないものですが、ミケはいつも人のあとを追う寂しがりやでした。病気にもかかりましたが、1週間の入院をのりこえて、元気になって帰ってきた時は、家族みんなが喜びました。なのに、本当に突然天国に帰ってしまいました。
     
     バブーは今とってもしあわせそう。このしあわせが長く続きますように。
    きょうもバブーの愛らしい姿に癒されている私です。

  2. >Atsukoさん
    こんばんは。コメントありがとうございます{スマイル}
    ダメ犬グーの本は、本当に大泣きしてしまいました。
    犬を飼いたいという話を周囲の人たちにしていたとき、いつも決まって、「死んじゃった時が本当に辛いから、止めた方がいいよ」と言われていたのですが、バブーを飼いはじめてからまだ1ヶ月しか経っていなくても、その意味するところがやっと実感としてわかるようになってきた気がします。
    Atsukoさんと同じく愛するペットとの別れを実体験しているポールは、グーの話をしただけで、辛すぎて、本なんか読めない・・・って言ってました。
    我が家の子になって幸せだったなと思える一生をバブーが送れるようい、精一杯の愛情で可愛がってあげようと思っています。
    バブーの写真を撮るのに夢中で、ブログもいつの間にかワンコ・ブログになっちゃってますが、このままの路線はしばらく続きそうなので、お付き合いください{いぬ}

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