10月27日の今日は、私の誕生日&結婚記念日。
2年前の今日、ポールと結婚。
付き合い始めたのは、1998年からだから、交際期間は6年以上。
結婚を決めて、お互いの両親に報告もしたけれど、結婚式はするつもりがなかった私たち。
若い頃は、海外挙式やイギリスでのガーデン・パーティー結婚式に憧れがなかったわけじゃないけれど、結婚を決めたときは、そのこと自体が2人にとってとても大きなことだったので、結婚式には気が回らなかったと言った方が正しいかもしれない。
どちらかの国で式を挙げるとなると、招待客の数に偏りが出る。
宗教も違う。
ハワイやオーストラリアでの海外挙式もいいけれど、衣装合わせや何やらで結構準備が大変そうだし、第一、海外挙式でキャピキャピするような歳じゃない。
・・・そんなことをいろいろ考え込んでしまうと、「何が変わるわけじゃなし」という極めて現実的な結論に。
区役所に婚姻届を出せばいいだけ!
そう思っていたある日、母から電話が。
母 : 『結婚式はしなくてもいいけど、写真だけでも撮ってみる気ない?』
両親には結婚式はしないことを伝えていたし、何を急に、と一瞬戸惑ったけど、「ウェディング・ドレスを一生に一度着てみるのはいいかも」、と思って、ポールに相談してみると、ポールも「いいね!」と賛成。
それじゃ、決まり!と乗り気になった2人に、母は思いっきりほっとしている様子。
母 : 『2人が興味ないのわかってたから、断られると思ってたの。でも乗り気になってくれてよかった。結婚の記念に写真だけでも絶対に撮っておいた方がいいと思って・・・』。
結局、写真だけだと、それはそれで物足りないので、ホテルで家族だけで食事会でもしましょうということに。
あとで聞いたのだけど、私たちが派手な結婚式に興味がないことはわかっていたので、断れられるんじゃないかと思いながらも、どこかでこじんまりと家族だけでお祝いができないものかと、両親は、内緒でプチ結婚式プランがあるところを見て回ってていたらしい
。
ホテルの方の粋な計らいで、チャペルを開放してくれたので、神父さんやオルガニストさんはもちろんいないけど、家族だけで、ちょっとした式のまねごともさせていただきました。
家族だけの本当に本当にささやかな、ささやかな結婚式。。。

そんな結婚から2年。
狭小賃貸アパートを脱出し、長い間ずーっと持っていなかった車も買い、今はバブーもいる。

結婚後、少しずつだけど、2人の生活が変わってきた。
2人の所有物が増え、私にとってみれば、日本での生活基盤が、結婚によって安定してきたことが何より嬉しい。
でも、外国生活をしているポールにとってはどうなんだろう。。。と、ふと思う。
2年前の今日は、こんな風にふざけて微笑んでいた彼だけど、彼の思いは、きっとそう単純ではないはず。

20代後半から、バックパッカーで、アジア放浪の旅を始めて、たまたま立ち寄った日本。
子供の頃から空手を習っていて、日本に興味があったとはいえ、旅行先の日本で、ずっと生活することになろうとは思ってもいなかったはず。
日本での生活が安定してくるにつれて、うれしい反面、自分の生まれた国との距離が遠くなっていくようで寂しいものなのかもしれない。
家さえなければ・・・、車がなければ・・・、バブーがいなければ・・・。
すぐにでも昔のようにイギリスに飛んで帰れる。
でも今は、違う。
彼にとっては、少しずつ、異国=日本での手かせ足かせが増えて、気がつかないうちに、心の中の重荷として大きくのしかかってきているかもしれない。
安定と引き換えに、責任が生まれ、少しずつ自由が減る・・・。
でも、責任や重荷が増えるのは、同年代のひとたちのことを考えれば当然のこと。
結婚して、家を買って、こどもが生まれて・・・・。
きっと、どこの国にいても同じ。
歳を取るって、きっとそういうこと。
今日、またひとつ歳を取った。
そして、今日は、2度目の結婚記念日。。。
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