以前は海外旅行といえば、『お買い物』だったけど、今は完全に『食』にシフト。
短い滞在、「ハズレ」は許されません。
よって、「ランチとディナーこそが、私たちの生きがい」とばかりに、真剣に店選びをして、いざ出陣。
まずは、初日のディナー。
フレンチに走るにはまだ早い。
フランスと関係の深いアジアの国といえばベトナム。
日本仕様の舌と胃を緩やかにフランスにシフトさせる?!には、パリでアジアンを食べるのが一番。
ということで選んだのが、中村江里子さんおすすめのベトナム料理店。
まずは、エッセイの中で紹介していた『海老と青パパイヤのサラダ』をオーダー。
ソースが泣けるほどウマかった。
こちらは、『鴨としょうがとオレンジの煮込み』。
甘酸っぱくって、意外とさっぱり。
舌と胃がフレンチでびっくりしないように、まずはパリのアジア料理から入ったのは大正解。
そして、2日目のランチに行ったのが、サンジェルマン近くの『Alcazar(アルカザール)(←詳細は店名をクリック)』(62 rue Mazarine 75006 tel 01 53 10 19 99)。
「コンラン・ショップ」で有名なデザイナー、テレンス・コンラン卿が98年にオープンしたというレストラン。
天井に、斜めの鏡がある内装が美しい店内は、独特のお洒落な雰囲気。
テーブルの空き状況もオーダーも、すべてパソコンで管理しているあたりが、フランスっぽくなくて、なんとも新鮮。
早めに行ったので、予約なしでも入れたものの、1時を過ぎた頃には広い店内がいっぱい。
私が頼んだのは、トマトとモッツァレラ・チーズの前菜に、お店の人に薦められたどーってことはないビーフ・ステーキ。
デザートの、洋ナシのカシスソース漬け。
これが激ウマ!
私が頼んだのは、コテコテのフレンチじゃなかったけど、これだけのお店のコースメニューで、グラスワインに、前菜とメイン、デザート、コーヒーがついて29ユーロは、かなりコストパフォーマンスが高いと見た。
3日目のランチに行ったのは、ルーブル美術館の近く、とっても美しいパッサージュ『ギャラリー・ヴィヴィエンヌ』内にあるカフェ『ア・プリオリ・テ(A Priori The)』(35-37 Galerie Vivienne 75002 PARIS)。
店名の通り、本当は紅茶屋さんだけど、パリのカフェといえば、その名前が必ず出てくるような、とっても人気のあるお店で、午後になると店内もテラスもいっぱいになるのだとか。
サラダたっぷりのランチ・プレートは、女性にぴったり。
リーズナブルとはいえないけど、フランスっぽい雰囲気を味わうには最適のお店かも。
日本ではありえないような配色の、真っ赤なブラウスに淡い黄緑色のニットを着たウェイトレスさんが、かなりキュートでポイント高かった。
そして、最終日。
最も、大切な、最後の夜を飾るディナー。
選んだのは、『Market(マーケット)』(15 Ave. Matignon 75008 Paris 01 56 43 40 90)。
デザイナーやアーティストに人気の、パリで一番クールなレストランのひとつと紹介されていたこのお店。
NYスタイルの雰囲気はさすが。
お店のスタッフも、客層も、かなりお洒落。
このお店一番の人気メニューは『ブラック・プレート』。
最後の夜だもの、まずはこれを頼まなきゃ!
前菜5種盛り合わせ。単品でお値段一人39ユーロ(約6300円)。
どんなものが出てくるかと楽しみにしていたら、出てきたのは、なんと、完全アジアンな前菜。
5種=揚げ春巻き1本、生春巻き2個、焼き鳥サテ1本、蟹のから揚げ、さつま揚げみたいなの。
思いっきり落胆・・・だって、これ、日本でいくらでも食べられるものばっかじゃん。
しかもこれで6千円以上なんて、ありえなくて泣ける。
想像もしていなかった事態に手がワナワナと・・・。
落胆のあまり、というか、あまりに普通過ぎて、さすがの私も写真を撮るのも忘れてしまったほど。
結局、ろくに食べも飲みもしていないのに、トータル一人1万円以上かかってしまったこのディナー。
ここは憧れのパリ。しかも最後の夜だもの、このくらいの贅沢したっていいの。
だけど、いつでも食べられるようなアジアンは嫌だったのーーーー。
フォアグラとか、トリュフとか、エスカルゴだったら、喜んで潔く出すよ。
でも、春巻きには出せない。。。
しかも、星・・・ついてないのに、この店。
内容の割に料金高すぎ。
確かに目の保養にはなるけど、でも!!!
食べ物の恨みは恐ろしい・・・。
しかし、このお店、予約必須で、この夜も満席。
パリの人って、こういうお店で、こんな高いお金出して、アジア料理食べたりしてるのって本当に、本当にびっくり。
シャンゼリゼでアジアンを食べるってことは、
銀座でフレンチを食べるようなものだったんだ。
やられた・・・。
今回の旅で、唯一の誤算。
『食』のみならず、ヨーロッパのトレンドは、今、確かに『アジアン』。
ヨーロッパでトレンディなお店に行くときは、私たちアジア人にとっては「普通」という場合がありえるので、ご注意を!
こんなことで動揺するなんて、私も本当にちっちゃくて嫌だなー。
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