ポールが雪かきを終えて家に戻ってくると、大急ぎで駆け寄っておねだりするバブー。
「お帰り」の挨拶よりも何よりもバブーが楽しみなのは、ポールのスメリー・ソックス。
『靴下、もらっちゃった。嬉しいな。エヘへ』
『絶対、離さないもんね』
『眠くなってきたからちょっと眠るけど、寝てる間に、この靴下絶対取らないでよ。』
そんな目で真剣に訴えられなくても、そんなの取らないよ。
寝てる間も、靴下をしっかり持ったまま、時々顔を擦り擦りして、とっても気持ちよさそう。
熟睡モードに入って寝返りを打ち、ようやくバブーの手から離れたポールのスメリー・ソックス。
今のうちに、洗濯バスケットに入れておかなくちゃ!
「どうして、バブーはポールが雪かきしたあとのソックスが好きなのかな?」
と問いかける私に、
「ワンコは、匂いがきつければきついほど喜ぶんだよ。だから、雪かきの後のソックスは足の匂いが染み付いてて、バブーにとっては最高なんだよ」、とポール。
笑うに笑えないこの分析。
靴下を拾おうとした手も思わず引っ込む。
そ、そんなに
「ポール、その靴下、あとで自分で洗濯バスケットに入れておいてね!」
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