ワインバー『Φ(ふぁい)』

今日は病み上がりにもかかわらず、仕事のあと、大好きなワインバー『Φ(ふぁい)』(札幌市中央区南2条西5丁目30-1 Tel 011-219-8244)へ。

札幌の中心部にありながら、初めての人が住所だけで辿りつくのは恐らく不可能に近い、隠れ家的なお店。

南2条の仲小路、『菜・もっきりや』の奥にある『Cous Cous(クスクス)』のさらにその奥。

特に冬は、「まさか、ここに」っていう変な?!場所にあって、かつ店内も外からは見えないので、通りがかりの人が立ち寄る・・・なんていうこともまずあり得ないロケーション。

ドアを開けて一歩入ると、なんともいえない懐かしい感じがする温かみのあるお店。

ほの暗いペンダント・ライトのせいかもしれない。。。

6時半の会合スタート時間に合わせて10分前に到着すると一番客。

今日の会合のメンバーは5人。同じ大学の先輩4人と私。

大学の先輩といっても、20歳以上も年の離れた大先輩ばかり。

5年前に札幌で開かれた同窓会をきっかけに、2~3ヶ月に一度のペースで定例会を開き、飲んで話して、いつも最高に楽しい夜になる。

元新聞記者でイギリスの専門家Sさん、中国関係の専門家で大学教授のT先生、そして、フランス語の大学教授O先生ご夫妻。

下っ端も下っ端な私は、この会の事務局兼幹事。

今日の会合の目的は、病気で入院されていたO先生の『回復祝い』と、Sさんの『出版記念』。

若い頃からシェイクスピアに夢中のSさんが、退職後に、シェイクスピアの作品にまつわるエピソードと自分の体験談を絡めてまとめた、その名も『人生、ときどきシェイクスピア』。

この一冊だけでも、Sさんのシェイクスピアに対する熱い思いが十分に伝わってくるけど、まだまだ書きたいことがあるというSさんは、今後も数冊をシリーズで出版する構想があるのだとか・・・。

Sさんの熱い語りを聞きながらワインも食事もどんどん進む。

この会の場合、食事もワインも、チョイスはすべてグルメなフランス語のO先生任せ。

最後のメインにいたるまでの流れを考え、料理を選び、その料理に一番よく合うワインを選んでくれる。

そんなグルメなO先生が入院したと聞いたときは本当に驚いた。

「人間ドックなんて必要ない。おいしくお酒が飲めて、食事が出来るということは健康な証拠。もし病気にでもなったら、お酒や食事がおいしく感じられなくなったりして、体が自分に教えてくれるはず」、そう言って、いつも極上の笑顔で食事やお酒を楽しむ姿が、とっても素敵だった。

その笑顔がちゃんと戻ってきて良かった。

今回も誰よりも多くワインを飲み、食事を堪能していた。

周囲の心配をよそに、「人生もう先が短いんだから好きなようにしようって言ってるの」とにこやかに隣で微笑む奥様も本当に素敵で、このご夫婦は私の理想。

大いに盛り上がって、最後は、私以外の4人は、イタリアのとっても強いお酒『グラッパ』で乾杯。

お酒に弱い私は、グラッパはパスして、デザートを食べるための別腹を準備。

そして、『Φ』に来ると、最後に必ず食べる『大人のプリン』をオーダー。

このプリンは、絶品

チーズケーキみたいなコクがあって、甘すぎず、とっても大人な味。

プリン自体はほとんど普段食べないけど、これだけは特別。

そんなおいしいデザートまで食べさせてくれる『Φ』。

サービスといい、雰囲気といい、リピーターや常連客が相当多いお店のようで、今日も店内はカウンターまで予約でいっぱい。

金曜の夜ということもあって、私たちがいる数時間の間にも、予約をしていない何人もの客がお店に訪れては、満席の店内を見て残念そうに帰っていった。

それでも、どうしてもここで飲みたいというお客さんたちが、ワインを立ち飲みしながら、入り口付近で席が空くのを待っていた。

8人くらいはいる。。。

会合のスタートから3時間半。午後10時を回ったところで、エスプレッソを飲み干し、ようやくみんなで重い腰をあげた。

立ち飲みで待っていた人たちの目から『ありがとう』の声が聞こえてくるようだった・・・。

本当にわかりにくい場所にあるにもかかわらず、この人気ぶり。

札幌で最強のワインバーかも。

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コメント

  1. しつこい風邪は本当にしつこいですよね。私はジムに行き初めてから風邪は1年に一回ひくかひかないかになりました。
    「φ」ですか!さっそくメモメモ^^
    とにかくeri-ponさんは身軽でうらやましい。
    eri-ponさんを見習って私も引きこもらず外に行かなきゃって思っています(居職故…)。バブーちゃんのようなワン子がいたら私、家から離れられないだろうな(笑)
    人と過ごす楽しい時間って、人生の中でお金には替えられないほど貴重ですよね。話題も豊富で素敵なおぢさま達。
    私もマニータイに行きますが、ジッラダの方が多いです。
    ファクトリー近くのビストロは偶然にも来週友達に誘われたのでまずはランチに挑戦して来ます~
    また美味しい情報待ってますね^^

  2. eri-ponさんのグルメ情報はヘタなグルメ雑誌より参考になります~v
    お返しの情報はあんまりないんですが(ポールにも言ったけど)、今週末に札幌駅パセオにアイリッシュパブ『O’Neill’s(オーニールズ)』が出来るというのでかーなーり楽しみにしています{ビール}
    終電気にしながら飲まねばならないので、駅近辺が嬉しい^^;

  3. >ぽちこさん
    私の健康法は、これまでは、よく食べてよく眠ること・・・だったのですが、今回の風邪でそれだけでは不十分だったってことがよくわかりました。
    体力増強のため、雪が解けたらジム通いでもはじめようかと思っているところです。
    ぽちこさんは、居職なんですね~。うらやましい。
    以前は「ずっと家にいるなんて、私には無理」と思っていたのですが、バブーが我が家に来てからというもの、「家でできる仕事だったらな・・・」なんて思っちゃったりしました。
    我が家の場合は、ポールがまさにそうなのですが。
    人と会ったり話をしたり、っていうのは、私も本当に大切なことだと思います。人の輪が広がって、どんどん世界が広がって行くのを実感しています。
    ジッラダ、私も大好き! 辛さはマニータイの方が上だと思うので、大の辛党の私はマニータイ派ですが、ジッラダもいつ行っても混んでますよね。
    『デジャ』もフランスに数年間住んでいた私の知人が、札幌で一番のビストロ、と絶賛していたので、間違いないと思います{スマイル}

  4. >SIZUさん
    アイリッシュ・パブがパセオに{超びっくり}
    なんて、いい情報なんでしょう。
    札幌にはいろんなお店があるけど、気軽に立ち寄れて、しかも周囲の人と気軽にコミュニケーションができるようなパブが少ないのを残念に思っていたのです。
    札幌駅なら、観光客もたくさん来るはず。
    待ち合わせにも使えそうですね{ハッピー}

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