『イギリス人はおかしい』

先週、ポールと久しぶりに喧嘩した。

結婚したのは2年半前だけど、付き合っていた期間を含めるともう相当な長さになる。

最初の頃は、激しい衝突を繰り返していたけど、さすがに結婚してからは喧嘩も激減。

人それぞれ、考え方が違うのは当たり前。

まして、育ってきた文化が違うとなると、同じ方が不自然なくらい。

お互い、そう理解している。

が、しかし、事と次第によっては我慢できないこともある!

先日の喧嘩の内容は、以前、このブログで書いた韓国旅行計画話(←詳細は左をクリック)の続編。

職場の人たちで企画していた5月の韓国旅行。

配偶者同伴オッケーとのことで、ポールと一緒に旅行に参加するつもりだったけど、結局、ポールのパスポートの残存有効期間が不足していることが判明して、残念ながら参加は諦めることにした。

だったはずなのに、私の優しい職場のみなさんは、そんなポールと私を不憫に思って、なんと旅行日程を6月に延期してくれたのだ。

イギリス大使館の場合、パスポートの更新には、最低1ヶ月かかるけど、すぐに手続きすれば、6月なら間に合う。

職場のみなさんの配慮に感謝しつつ、ポールにすぐに延期になったことを伝え、更新手続きに取り掛かってもらうことになっていた。

が、2週間後、ポールに進捗状況を確認すると、「まだ、やってない」と言う。

なぬーーーー

すぐに更新手続きするようにって言ったじゃん。

ポールによれば、イギリスの場合、テロ対策が強化されて、ここ数年、パスポートの更新がすごく厳しくなってきていて、保証人の住所を2名以上届け出たり、写真に社会的に地位のある人の証明サインが必要だったり、とにかく書類を整えるのに、手間がかかるのだそう。

イギリスに電話したりして努力はしてるけど、時差の関係もあって、思うようにはかどっていないのだと。

えーい、うるさい!

そんなのただの言い訳。

必要な書類の数に圧倒されて、一気に面倒臭くなって、動き出していないだけ。

電話が無理なら、メールがあるでしょ!

サインが必要なら、写真だけでも取って用意しておくこともできたでしょ!

なのに、ほとんど何にもやってない。

今から取り掛かることを考えると、もう6月の出発日に間に合わない!!

しかもゴールデン・ウィークがあるから、絶対無理。

そんな事態に愕然として、私が怒り出すと、ポールってば、

「会社と僕は関係ない。第一、国が決めたことなんだから仕方ないよ。僕のせいじゃない」の一点張り。

あげくに、「ルールは嫌いだ」とか、

「僕と一緒に旅行したいなら、みんなが僕のスケジュールに合わせるべきだ」(誰もそこまで言ってないってば!)とか、

もう聞いてらんないくらいの開き直りっぷり。

反省している気配ゼロ。

くーーーーっ、腹が立つ 

日程を延期してくれた職場の人たちの気持ちや、与えた迷惑も少しは考えてほしいのに。

飽きれる。本当に飽きれる。

こういう考え方、ただの自分勝手か、文化の違いか。。。

いずれにしても、今度という今度は、頭に来た!

2日間、両者譲らずまったく口をきかなかった。

お互い、バブーにはこれみよがしな大声で語りかけるけど、2人の間で会話なし。

でも、3日目。

2人とも、さすがに疲れた。

「喧嘩って、よくないね。2日間もしゃべらないと疲れるよ」。

「そうだね。喧嘩ってよくないね」。

ありのままにお互いを受け入れるしかない、と思って結局仲直り。

そもそも、私の職場のことに、ポールを巻き込もうとしたこと自体間違っていたのかもしれない。。。

そう考えて、なんとか自分を納得させようとした。

・・・が、私のわだかまりが消えたわけではない。

会社帰り、気分を変えてゴールデン・ウィークはまったり読書でもして過ごそうと本屋へ。

そこで、見つけたのがコレ(なんてタイムリー!)。

『イギリス人はおかしい』。

やっぱり、やっぱりそうだよね?!

そう思うの私だけじゃないよね?!私がおかしいんじゃないよね?!

さらにその横には、同じ作者のイギリス人考察本がズラリ。

さらに、『ヨーロッパ』のコーナーには、トドメとも言うべき、

『やっぱり、イギリス人はおかしい』。

やっぱり。最新本には、「やっぱり」ってついてるよ。

きっと、私の言いたいことを代弁してくれてるに違いない。

私の味方を見つけた気がして、ちょっと重かったけど、全部購入。

フッフッフ。

ポールが特別なのか、イギリス人はこういうものなのか、見てやろうじゃないの!

人気ブログランキングへ。ココからクリックで応援していただけるととっても嬉しいです。

コメント

  1. こんばんは。
    おひさしぶりです~。
    本の内容、読んだらぜひレポートしてください。
    面白そうですね。
    楽しみにしています!

  2. eriponさん、久々にがちんこでしたね。
    イギリス人はおかしい!っていう本、すごくいっぱい買われちゃって。
    でも、昨日もイギリス人の彼がいる同僚が言ってました。あの人たちは自分中心に回っているって。そうかもって思っていたところでした。
    ポール、理解してくれるといいですね。一緒に韓国にも行けるのに。
    反省して「ごめんね!」って言ってくれるだけで、すっきりしそうですね。
    バブーの顔も久々に見ました。いつ見てもかわいいですね。
    今度お会いしたいです。
    空の写真もきれいですね。いいな~。札幌の街中でも、こんなきれいな空や自然があるのですね。eriponさんの写真の腕もめきめきあがっていてうらやましいです。今度写真撮影のテク、伝授してください!

  3. 本の題名、面白すぎです。{グッド}
    最後は『やっぱり』なんですね。
    カナダにいた時に、イギリス出身、イギリス系の人達と
    出会うことが多かったのですが、
    議論、批判好きだなぁと思いました。
    同じヨーロッパでも明らかにイタリア系とは違うし(笑)。
    本のレポート、お待ちしています。

  4. >ゆきゆきさん
    こんばんは。お久しぶりです。
    本を読んだら、喜んでリポートさせていただきます。
    人それぞれとはいえ、国民性ってやっぱりあると思うんですよね。
    そのあたりをこれからじっくりと考察してみます。

  5. >yukarinさんへ
    そうなの。久々のがちんこでした。
    yukarinの同僚の方が言うように、ひとことで言うと、自分中心のような気がするの。
    日本人なら、明らかに「わがまま」「自分勝手」と思われるようなことがあっても、そのあたりを指摘すると、その考え方は違うって反論してくるし。
    是非、バブーにも会いにきてくださいね。
    触るとふわふわで可愛いですよ。
    写真も褒めていただきとってもうれしいです。これはもう、とにかく撮りまくるしかないですね。
    暇さえあれば、公園に繰り出してはいろんなものを被写体に日々練習を重ねています(笑)。
    今、一番ハマッてるの。

  6. >Joyce さん
    議論、批判好き・・・まさにそのとおりです。
    まず「うん」と言うことがない。
    あー言えば、こー言う。
    自己主張が強いというか、自己中心的というか・・・。
    時にびっくるするような主張をする。
    ポール一人をとって、「イギリス人は」ということはできないとわかっていますが、国民性はやっぱりあるのではないかと。
    ゴールデン・ウィーク中に考察を進めてみます(笑)
    リポート、乞う、ご期待!

  7. こんにちは、eri-ponさん。英国人のご主人との喧嘩、我が家はそれ日常茶飯事です。っていうか喧嘩のない日の方がめずらしい。そしてたまには大喧嘩。以前、喧嘩して家を飛び出した旦那は「僕は夕べ田んぼに身を投げて自殺しようと思った」と翌日申しておりました。昔は私も控えめに喧嘩をしていたのですが、自己主張をしないと自分が言いくるめられるということを知ってからは、旦那に自殺未遂させるくらいに絶対に私優勢で喧嘩します。教育ですよ。教育したらちょっとおかしい英国人でも矯正されます。我が家がその良い例です。でも男って、こういうことを言うと男性の読者にたたかれてしまいますが、英国人に限らず、1日延ばしは万国共通じゃないのかしらん?

  8. ホントに最後には開き直ったりしますよね。
    むこうはむこうで日本人はstrangeだとか言うし。。
    なにを言ってもなにか意味不明なことで返すし
    なにも言えなくなるとべつの話でよくケンカをしました。
    みみはあえてイギリス人でなく日本人でよかったなー
    と思いますけどね!やっぱり自分の祖国はみんな
    大好きですからねー。ポールさん旅行に行けるのか
    とっても気になります!

  9. >アサヒさん
    なんと頼もしい{びっくり}
    あー言えば、こー言うイギリス人を相手に、アサヒさん優勢で喧嘩するなんて!
    私たち夫婦の場合は、私一人が激昂していて、ポールが常に冷静な感じの喧嘩スタイルになってて、その冷静さにまた必要以上に頭に来たりすることが多いです。以前はよくぶちきれて、ものに当たってましたが、何の意味もないことがわかって、私も最近は幾分控え目になってきましたが。
    まずは、言葉で負けないように、日々精進あるのみ(笑)。
    でも、アサヒさんがいうように、男性の場合、英国人に限らず、一日延ばしはきっと万国共通ですよね。

  10. >みみさん
    その通り。ポールは、悔しいことに、私の考え方のおかしさをよく指摘します。
    お互いそう思っているので、平行線のまま答えが出ないことも度々。
    職場の人たちには、これ以上迷惑はかけられないし、パスポートの更新が間に合うかジリジリしながら待つのも避けたかったので、今回は、完全にあきらめることにしました。
    残念ですけど、仕方がないです。自業自得・・・。

タイトルとURLをコピーしました