北の大地に思う

真っ白で、ふわふわの

白熊みたいなバブーには、

青い空と

北の大地が

よく似合う。

大学生の時から数年間、北海道を離れて東京で暮らしていた。

すべてが新鮮で、とにかく毎日が楽しくて仕方がなかった。

学生会館で、30人の女子大生と一緒に生活していたけれど、当時は携帯もパソコンもなかったので、いつも食堂やテレビの前に集まってわいわい、がやがや。

毎日が修学旅行みたいだった。

同じ学生会館で暮らしていたモデルの子が、しばらく帰ってきてないな・・・と思っていたら、ある日、電車の中吊り広告の表紙に、当時の人気男性アイドルと同棲している姿が激写されていたり、なんてこともあった。

映画やお芝居、コンサート、お洒落なファッションにレストラン。

北海道にはないものが、東京にはたくさんあった。

一生、東京で暮らせたらいいな、と心からそう思っていた。

とにかく刺激的で魅力的だった。

だけど、なんとなく自分の居場所ではないような居心地の悪さも感じていた。

北海道出身ゆえのコンプレックスからなのか、その原因はしばらくよくわからないでいた。

そして、ある日、その原因が何かわかった。

「近くに山がない」ことだった。

文京区というかなり都心の近くに住んでいたこともあるのだが、どこを見てもビルと空ばかりだった。

北海道に住んでいると、山はいつも近くにある。


自然は、普段、特に意識することはないけど、いつの間にか深い愛着が生まれていて、なくてはならないものになっているのだとその時わかった。

その数年後、やっぱり北海道に戻ってきた。

ポールもバブーも自然が大好き。

だから、今の2人と1匹の穏やかな生活があるのだと思う。

生粋の道産子の私が、あのまま東京で生活していたら、神経を思いっきりすり減らすことになっていただろう。

いろんな意味で、東京と北海道の地域格差は大きいけれど、北海道には、東京にはない『ゆとり』がある。

あの時の決断は正しかったと確信している。

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コメント

  1. 私も海より山、湖が大好きです。
    アメリカの大平原に暮らしていても、物足りなかったのは山がないことでした。今でも山の景色を見ると心がすっとします。真狩村あたりの羊蹄山の姿もいいですね。でも、一番隙なのは故郷函館大沼の駒ケ岳のたたずまい。よ~く、カヌーをこいでうっとりしてました。
    本当に美しい駒ケ岳と大沼。大好きです。

  2. 東京で落ち着かない理由、それは山がないこと!
    納得ですよ。私もできれば、東京の西のほうに住みたいですもの。
    そうすれば、富士山や山梨のほうの山が見えるんですよね。
    北海道人は山と共存してますから、これがないとずいぶん物足りない感じがしますよね^^
    私は北海道に戻れることやら。。。でも、こっちへ住むことになったら、自然のあるところにお家を見つけたいなと思ってます!

  3. 山ね・・・ほんとそうだわ~。と頷きながら拝見。
    考えてみると、幼稚園から中学まで、校歌の中に
    地元近くの藻岩山と手稲山が入ってる~!!
    知らないうちに、癒されていたのかしら・・・

  4. >Fuco&D坊さん
    羊蹄山に、駒ケ岳・・・。私も本当に好きです。
    大沼の自然は最高で、札幌と函館の往復をするたびに、車窓からいつも癒されていました。
    山は、やっぱり近くにあってくれた方がいいですよね。
    >yukarinさん
    そうそう、東京でも西のほうに住めばなんとか。
    北海道人は、自然があって当たり前の中で生活してきてますからね。。。
    大都会はどこか物足りない。
    自然を愛するyukarinには、北海道の方がいいのでは?!
    なんて、彼のことや仕事のこともあるから難しいよね。。。
    >てつこさん
    きっとてつこさんの心の中には、いつも藻岩山と手稲山の絵があるはず・・・。
    知らないうちに癒されてる、まさにその通りだということを、東京で気付かされました。

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