灼熱の太陽が照りつける、梅雨明けの沖縄に2泊3日の出張。
沖縄に行くのは生まれてはじめてだったけど、今回の出張は、私が今まで描いていた沖縄のイメージと180度異なるものになった。
私が抱いていた沖縄のイメージは、トロピカル・リゾート。
色鮮やかな南国の花。
国際通りを歩けば、ゴーヤ・キューピーちゃんに、
ファンキーでポップなシーサーたち。。。
大好物の『タコライス』。
でも、こういうトロピカルなイメージは、沖縄のひとつの顔に過ぎないことを知った。
沖縄は、民間人を巻き込んだ日本国内で最大規模の地上戦が行われた場所。
時期が時期なだけに、至るところで、慰霊祭が行われていた。
思わず、「わ~、きれい!」と歓声をあげたこの海も、かつては血に染まっていたそうだ。
沖縄によくある、がじゅまるの古い巨木は、その歴史をよく知っている。
不気味なほどに神秘的で、地面に広がる根を見ていると、精霊が住むというのもうなづける気がした。
広い空と広い大地の多くも米軍のもの。。。
北海道で生まれ育った私は、平和ボケ甚だしく、日本の戦争の歴史をよく知らない。
・・・というより、見ないようにしてきた。
以前、ポールと広島の原爆ドームに行ったとき、他の旅行先ではパシャパシャ写真を撮っていたのに、突然撮るのを止めた。
それに気付いたポールが、「どうして写真撮らないの?」と聞くので、「こういうのはつら過ぎて、記憶に残しておきたくないから」と答えた。
すると、ポールは驚いたような、呆れたような顔をしながら、「その考え方はおかしいよ。自分の国の歴史なんだから、こういうものこそしっかり写真に撮って目に焼き付けておかなくちゃ」と言って、代わりに写真を撮ってくれた。
だから、今回は、たくさん写真を撮った。
戦争の歴史を忘れないように。
中学生の頃から、国内のことよりも海外に断然興味があったけど、これまでの経験で、海外に興味があるからこそ、日本の歴史をよく知っておかなければならないということは、痛いほど思い知らされてきた。
いい大人が自国の歴史をよく知らないなんて、海外では笑われる。
馬鹿にされ、無神経だと思われる。
札幌に帰る直前、『沖縄そば』をすすりながら、自分の無知を思い知らされブルーになった。
まだまだ、日本について知らないことが多すぎる。
追伸・・・あまりの暑さにぐったり。自分が寒冷地仕様であることも思い知らされた旅でもあった。
人気ブログランキングへ。ココからクリックで応援していただけるととっても嬉しいです。
別冊フォトブログ『いつもポケットにデジカメ』もどうぞよろしく!