女は資格?!

大学を卒業して、最初に就職した会社を、わずか2年で辞めることになったとき、「女が仕事をしていくためには、資格を取らなくちゃ」と思った。

「会社っていうのは、男社会なんだな」と痛感したのと同時に、無理して周囲に合わせるのが苦手で、「大きな組織の中で働くのは、これ以上は絶対無理」と悟ったのがその理由。

3人姉妹の真ん中で育ったせいか、小さい頃から『自由人』。

両親の期待を背負い、しっかり者であることを余儀なくされる「長女」と、いつまでたっても子供扱いされる「三女」。

その中間の「次女」は、両親のマークが極めて薄いポジション。

マークされていないだけに、どうしても勝手気ままな性格になりがち。

そんな私が、何を間違えたか、日本でも数本の指に入る大企業に就職したものだから、さあ大変。

息苦しいったらない。

続くわけがない。

幕切れはあっけなかった。

両親に相談したら、「自分がその会社にとって必要ないと思ったら、即刻辞めなさい。会社にとっても迷惑だから」とバッサリ。

長女や三女だったら、もっと違う答えがあったかも?!と思いつつも、その助言を素直に聞いて退社。

あっさり札幌の実家に戻ってきたけど、実家とはいえ、一度社会人になっている以上、親のすねをかじるわけにはいかない。

当時の人生のテーマは、『組織に属さず、ひとりで生きていくためにはどうするか?』。

そう、資格を取るしかない。

身の程も知らず、最初に目指したのは「弁護士」。

理由は、当時、「アリー・マイ・ラブ」に夢中だったから。

数ヵ月後、自分の頭の程度を知って、あっけなくギブアップ。

次に目指したのは、「通訳」。

資格社会の日本。

どんなに「英語話せます」と主張したところで、誰も雇ってくれない。

話せる「TOEICレコード無し」の人より、話せない「TOEIC900点保持者」が優遇されるのが現実。

しばらくは、試験対策本片手に900点超えを目指して黙々と勉強していたものの、やがて自己矛盾に陥り『やる気レス』に。

難しい単語をたくさん知っているより、普通の会話を何不自由なくできる方がずっと大切。

言葉は実際に使えてこそナンボの世界だもの、なんて、試験対策の勉強をやめた自分を弁護する始末。

その後、税金や年金が払えなくなって親と喧嘩し、現実は甘くないことを悟って、今の会社の採用試験に応募して、幸運にも拾われた。

あんなに「組織で生きていくのは無理」と思っていたのに、挫折を知って少しだけ丸くなったせいか、はたまた、年齢的に転職崖っぷちにいるせいか、いまだに楽しく仕事を続けている。

辞めたいと思ったことも今まで一度もない。

でも、常に何かにチャレンジしていたいのが私。

現状にはなかなか満足できない厄介なタイプ。

今、どうしても取りたい資格がひとつある。

それは、

「アロマ・セラピスト」の資格。

小さい頃から目が悪いせいか?!、鼻は人一倍いい。

香りには結構うるさい方だし、これなら、趣味と実益を兼ねることができそう。

ただし、これ、結構お金がかかることが判明。

お茶も、お花も、着付けも。。。

資格を取るってことは、時間もかかるが、お金もかかる。

でも、聞くところによれば、イギリスでアロマ・セラピーを勉強してきて、開業したという日本に住む友人の友人が、かなり儲けているらしいので、元は取れるかも。

旦那は「英会話」、

妻は、「アロマ・セラピー」、

なんだかイギリスっぽくって、2人で細々と生活を営んでいくにはいいかも?!

終身雇用だって、これからは危ない。

いつなんどき、どんなことが自分の身に降りかかってくるかわからない。

「弁護士」「通訳」に比べると、年齢とともに、かなり「夢の資格」のハードルが下がった気がしなくもないけど、今から少しずつ、お金をかけてでも勉強しておくべきか。。。

悩む。。。

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コメント

  1. 私は資格を持って働いていて、
    仕事があって食いっぱぐれもないのですが、
    何処に行っても狭い世界ですし
    プロジェクトがある訳でもなく、毎日目の前にある仕事を
    黙々とやっていくだけの生活です。
    この世の中、仕事があって、余裕はないけど何とか
    一人暮らし(とネコ)できるからそれだけでも有り難いと
    思うべきなんでしょうね。
    私も一時期他の仕事を考えたのですが、時間も資金もなく、
    今は趣味をかねて通訳の養成コースに入るのはどうかなと
    考えています。
    数年前は移民申請目的でIELTSの勉強を短期間やりました。
    (申請は諦めました)この時はホントに集中して勉強できました。
    TOEICとか資格ではなくて、好きな英語を実践的に勉強して
    いければな。。と思ってます。
    アロマは今後ますます広がりそうですよね。
    人間だけでなく、動物にも使われていますし。
    あと、パッチ~レメディでしたっけ?あれもイギリスでは
    なかったですか?
    アロマと英会話はいいですね。
    説得力あります{YES}

  2. 私はまさにそのアロマセラピスト(正確にはHolistic Massage Therapist)ですが、日本ではそんなに収入が良いんですか?
    ロンドンのカレッジで一緒に学んだ仲間は全員日本に帰りましたが、あまりアロマを生かした仕事をしている人がいないらしく、日本ではマッサージ師や鍼灸師等の国家資格に押されて、思う様には出来ないと思っていました。
    日本でアロマセラピーをするのは楽そうですねー。
    マッサージ等のトリートメントのクライエントさんも、体がちっちゃいですもんね。
    こちらではthe City(世界でも有数の金融街)にあるクリニックで働いたり、雲の上の様な人たちにお会いしたりして楽しかったけど、もお、大変。
    はっきり言って、体の大きさが違いますからねー。
    日本人のクライエントさんはあまり居ませんでした・・。
    収入はそこそこでしたけど。物価高なので、沢山稼いで日本円に換算して「ワオ!」と思っても、家賃等(旦那のクリニックで働く様になってからは気楽でしたけど)、諸経費も高いので。
    ともあれ、資格を取るのは日本の資格ですか?
    こちらの資格も日本で取れる様ですから、どうせならこちらの資格を取って、万が一英国に移住する事があったとしても活かせる様にしたら良いのではないでしょうか。
    今から取っておいて、経験を積んでおくのも良いかもしれませんね。
    こちらでセラピストとして働くのに大事なのは
    ・ 認定された資格(色々あります)がある事 → 資格が無いと保険に加入出来ない為。保険に関してはめっちゃうるさいです。私の場合はcityで働いていたので、特にうるさかったみたいです。
    ・ 経験
    ・ コネ
    これに限ります。
    日本では何かなー?
    何か聞きたい事でもあったらいつでもメールして下さいねー。

  3. >Joyceさん
    Joyceさんは、資格を持って仕事をされているんですね。
    真剣にうらやましいです。
    常に仕事があって、食いっぱぐれがないってことだけで、安心感が違いますよね。心からそう思います。
    私の場合、リストラされたら終わり。
    ビジネスを起こせるだけの気概も能力もなく、北海道の景気を見ていると、終身雇用にどっかりと安住しているわけにもいかないと思えるだけに、最近時々、深刻に考えてしまったりします。
    今よりずっと若いときは、「なんとかなるさ」といつも楽観的だったのですが、年齢とともに、現実的になってきている今日この頃です。
    イギリスのように、貯金しなくても老後は安心・・・ってわけにもいかないですしね。
    アロマは、ずっと以前から興味があって、自分で楽しむだけじゃなくて、人にもアドバイスできたら楽しいだろうなって、考えるようになりました。
    資金と時間があっての話ですが、好きなことならきっと続くはず、地味に少しずつやり始めようかなと思っているところです。

  4. >ゆりぽんさん
    ゆりぽんさん、すごい憧れのアロマセラピストさんなんですね!!
    すっごくうらやましいです。
    私は、まだ、ラベンダーとベルガモットとサンダルウッドくらいしかわからない程度ですが、アロマの資格は、商売にならなくても、本当に取れたら、と思っています。
    日本でのアロマは、やっと広まってきたところ。でもこれから需要は増えると睨んでいます。
    働く女性はどんどん増えていて疲れている人が多いし、アロマで実際、気持ちがやすらいだり、リラックスできたり、効果ありますもん。
    確かに体の大きさは、マッサージするとき大きな違いですよね。
    イギリスの方は、顔以外、すべての面積が日本人の1.5倍くらいはありそう。
    それにしても、イギリスで、コネと経験が必要っていうのは、その通りなんですね。
    私も以前、そのことをエッセイで読みました。
    家政婦するにも、コネと経験が必要で、最初に仕事をゲットするのが、とにかく大変だと。
    その後は、推薦してもらえば、続けることができる、というような。
    誰にも最初はありますもの、大変なことですよね。
    日本での知り合いは、自宅でアロマをやっているのですが、繁盛しているとはいうものの、きっと驚くほどではないと思います。
    思ったより・・・という意味だと。
    プロにお伺いしたいことが多々ありますので、いろいろ教えてくださいね!

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