夏のヨーロッパ

今回のオーストリア方面への旅は、短期間に長距離の移動となるため、当初からツアーに参加の予定。

本当は、思い切って中欧4ヶ国ハンガリー・オーストリア・チェコ・スロバキアを巡る旅に行きたかったのだけど、15~20人の最少催行人数に申し込みが足りず、申し込んでいたいくつかのツアーが直前になって相次いで中止。

行く気満々だもの、中止といわれて、いまさら「はい、そうですか」というわけにはいかない。

ツアーそのものは数あれど、なかなか日程と合わせるのが難しく、選択の幅は広いようで意外と少ない。

多少高くなっても、絶対に行ける!というのを今回のツアー選びの条件として、旅行会社を数ヶ所めぐり、結局、希望の日程で、唯一催行が決まっていた今回の『ドイツ3大街道とオーストリアの旅』に決めた。

その結果、旅行代金も当初予定よりはるかに高いものになってしまった。

ただでさえ、夏のヨーロッパは、旅行代金が高い。

冬に比べると2倍か、繁忙期だとさらに高くなって3倍くらいの違いがある。

旅行傷害保険や空港施設使用料のほかに原油価格の高騰による燃油サーチャージなど、諸経費でさらに数万円。

どうしても行きたかったとはいえ、この出費は大きな痛手。

旅行会社で、計算してもらった時には頭が真っ白。

我が家の家計も、今年は完全に単年度赤字。

いろいろ葛藤はあったけど、旅行は何よりタイミングが重要だと考えて強行。

言い訳っぽい感じだけど、自分が病気になったり、家族が病気にでもなったりすれば、旅行なんて無理。

家族みんなが健康で元気だからこそ、心置きなく安心して行けるもの。

あとで、あとで・・・なんて思っていたら、そのうち行けなくなるかもしれない。

自分も年を重ね、親も年を取ってくると、だんだんそういうことも考えるようになってきた。

・・・で、旅行を終えて。

本当に思い切って行って良かったと思った。

やっぱり夏のヨーロッパはいい。

高いだけのことはある。

高いけど、冬に比べるとその料金差も納得できる。

2倍か3倍、楽しめるのは間違いない。

まず、とにかく日が長い。

朝は普通に6時ころから明るくなって、夜暗くなるのは22時頃。

夜の8時、9時なんて、真昼並みに驚くほど明るい。

夜景を楽しみたい人は拘束時間が長くなってしまうけど、観光する時間がたっぷり取れるのは大きなメリット。

そして、それより何より、夏のヨーロッパは、街を鮮やかに彩る花の美しさに圧倒される。

どこもかしこも花・花・花。

街中、眩いばかりの華やかさ。

冬には絶対にその目で見ることのできない光景。

有名な庭園はもちろんのこと、民家の窓も、お店の窓も、見事に花で飾られている。

鮮やかなもの、かわいらしいもの、涼しげなもの、色使いや飾り方、アレンジの仕方もそれぞれだけど、見事に街並みに調和し、軒を連ねるお店や建物が美しさを競い合っている。

そんな美しい街並みを見ているだけで、とてつもなく幸せで、華やいだ気持ちになる。

生活の中に花を取り入れることの素晴らしさを、改めて教えてくれる。

日本に戻ったら、庭と窓をお花いっぱいに飾ろう・・・、多くの人がそう心に誓っていたに違いない。

P.S.街の中には、華やかな花もあれば、神聖な花も。

教会の門に、白いリボンで括り付けられていた赤い一本の枯れた薔薇。

誰がどんな思いで飾ったのか。

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別冊フォトブログ『らぶ・わんこ!らぶ・カメラ!』にて、今回の旅の写真を更新していますので、よろしかったらご覧ください。

コメント

  1. やっぱり行くなら冬は避けたいですね。
    コートにくるまって薄暗い中を歩くくらいなら
    こっちで滑りに行く方が楽しいですもん。
    でも、真夏でも寒いなんて。
    イタリアやスペインはものすごく暑いって以前聞いて
    秋に行って良かったわって思ったんですけど。
    来年か再来年はヨーロッパに行きたいです。
    それまでeriponさんのブログで雰囲気を楽しませていただきますね{スマイル}

  2. 旅行ってホント、行けるうちに無理をしてでも行くモンですよね~
    私たちも私の突然の妊娠によって
    新婚旅行に予定していたイタリア縦断2週間の旅{キラリ} が
    私の両親と一緒に パリ・2泊3日{ダウン} になりましたもの{ごめんなさい}
    こんな事なら新婚旅行だけ事前にいっとくんだったっぜ{怒}
    ここロッテルダム空港から2時間のフライトでローマに着き
    時差も無く、通貨も同じユーロだというのに
    専業主婦で妊娠7ヶ月の私には近いようで遠い愛しのローマ・イタリア様です・・・・{ハートブレイク}
    あ~~~っも~~う(激怒)
    一人で旅行に行かせてくれる旦那様を持った
    eri-ponさんがうらやますぃぃです{ラブ}

  3. >Joyceさん
    ヨーロッパ、猛暑のようなんですけど、ドイツ方面ではまったく感じませんでした。
    出発前も心配されたし、帰国後も、暑くて大変だったんでしょーとみんなに言われたけど、とんでもない。
    ツアーの皆さんも、一着しか持ってきていない長袖をずっと着てました。
    バカンスシーズンだけど、あまりの寒さに休みを取る時期をずらしている人もいるのだとか。
    まさに異常気象ですね。

  4. >Rietjeさん
    パリ2泊3日のブログ読ませていただきましたけど、印象としては、ちょっとがっかりだったんですね。
    お父さんもスリに遭いそうになったり。
    それじゃ、いい印象はもてませんよね。
    私は、大のパリ好きなだけに残念です。
    ユーロ諸国の方は、本当にうらやましいです。
    ヨーロッパ自由自在なんて羨まし過ぎ。
    ポールは、付き合い始めのころは、一人旅なんか絶対に許してくれませんでしたが、今はノーマーク。
    ただし、交換条件が。
    ポールの夢は、いつの日か、一人バックパッカーで、「ブータン」旅行。
    それを実行しそうになったら、止めない約束になってます。

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