『デスパレートな妻たち』

遅ればせながら、今、毎週土曜深夜0:55~1:40に、NHK総合で放送中の『デスパレートな妻たち』(BSでは今月からシーズン2)にハマってる。

このドラマの噂はかなり以前から聞いていた。

『SATC』にすっかりハマッていた私としては、興味がなかったわけじゃないけど、『SATC』が「独身女性」の話だったのに対して、『デスパ~』は「リッチな専業主婦」の話。

今まであんまり気が乗らなかったのは、そのため。

結婚してるとはいえ、仕事で外に出ていて、主婦らしいことをほとんどしていない私としては、感覚的には「独身女性」の方が近い。

「リッチな専業主婦」は、夢のまた夢。

対極の存在。

面白そうな気はするけど、羨ましいだけで、きっとあんまり共感できないだろうな・・・。

ずっとそう思ってなんとなく見ずにいた。

その『デスパ~』をついに見た!

妹が、ずっとDVDに撮りためていたものを、私に貸してくれ、先週から2週間かけて、これまで放送された16話を全部見終わったばかり。

面白い!!

想像以上に面白い!

登場人物たちも魅力的だし、ちょっとハチャメチャで大げさすぎるところはあるけど、「ある主婦の自殺」の理由を探るミステリー仕立てのストーリー展開につい引き込まれてしまう。

そして、何より、表面的にはどんなに幸せそうに見える家庭も、それぞれ、いろんな悩みや問題、他人には決していえないような秘密や苦悩を抱えているものだ・・・という人生哲学じみたトーンが全体に流れているのがいい。

経済的には豊かでも、夫婦の関係が冷え切っていたり、子供の素行に悩まされていたり、旦那が変な趣味を持っていたり、ご近所付き合いがうまくいっていなかったり・・・。

本当にいろいろ。

どんなに立派な肩書きを持っていようと、どんなに恵まれた環境で生活していようと、所詮はただの人だってこと。

いろいろあって当たり前。

原題:『DESPERATE HOUSEWIVES』の「デスパレート」とは せっぱ詰まった、がけっぷちの、絶望的な、という意味。

表面上はどんなに取り繕っていても、みんなそれぞれ、がけっぷち。

生きていくのにいっぱいいっぱい。

アメリカで放送されるやいなや、多くの女性の共感を呼び、社会現象になったというのもうなづける。

ただ、ひとつ、どうしても我慢できないのが、主人公スーザン(女優テリー・ハッチャー)の、ある大物女優の吹き替え。

アメリカ・ドラマを日本語の吹き替えで見ることはほとんどないけど、今回の場合、妹のDVDが日本語オンリーで録画されていたため、仕方なく全編吹き替えのみ。

正直言って、声も合ってないし、抑揚がなさ過ぎて気持ち悪い。

女優さんだから、その辺、もっとうまくできるんじゃないかと思うけど、脇の声優さんたちがベテラン揃いで役にぴったり合ってるだけに、助けられている反面、あまりに下手すぎて浮きまくってる。

特に悲惨なのが、テンションの高いスーザンの吹き替えのとき。

セクシーだけど、お茶目で、ときどき底抜けに明るいお馬鹿なところを見せるスーザン。

欧米の人がよくやる、「ヒーーッ、ハーーッ!」というような雄叫び(まだ原語で見てないので、そう叫んでいるかどうかは不明)や、狂喜乱舞したり、慌てまくっているテンションの高い彼女を、声だけで演じる日本語吹き替えが、本当にひど過ぎて、痛々しいほど。

それを聞かされてると、なんだかお尻のあたりがムズムズ・・・。

彼女は、女優としては嫌いじゃないし、演技のプロを下手だなんだと批評すべきではないと思う。

セクシーで素敵な女優さんだということもわかってる。

だけど、今回ばかりはひどすぎる。

彼女のせいで、せっかくのいいドラマが台無し。

どんな事情があったにせよ、この仕事だけは、引き受けて欲しくなかった・・・。

だから、日本語では、もう見ないことにする。

放送時間が少し遅いけど、イライラしないために、絶対英語で見るべきだと悟った。

今夜の放送時間まで、あともう少し。

今夜はじめて、本物のスーザンの声が聞ける!

やっと違和感を覚えずに、ストーリーに集中することができそう。

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コメント

  1. やはりハマりました?
    アメリカって特に思い入れはないけれど、ドラマは本当に
    面白い物がたくさんあっていいな~と思います。
    私も吹き替えはダメなんです。
    声優さんだからしょうがないのかもしれないんですけど、
    わざとらしかったり、全く元の声と合っていなかったら最悪です。
    SATCのキャリーなんて聞いてて悲しくなりましたもん。
    キャリーは、あの声だから可愛くて愛すべき人間なのに
    吹き替えの声ときたら中年オバさんの疲れた声みたいで、
    あれでタバコ吸って愚痴を言ってたら嫌な奴じゃないですか(笑)。
    字幕版がないものは、無理矢理にでも音声きりかえにするほど
    吹き替え版は見ないです。
    DVDだと一気に見れますが、放送だと1週間が待ち遠しいですね

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    こんにちは。
    訪問していただいてありがとうございます。
    男の方からのコメントは珍しいのとお名前にちょっとびっくりしました。
    ブログ面白そうなので、ゆっくり遊びに行かせていただきますね!

  4. >Joyceさん
    私も、アメリカのドラマ見始めてからは、日本のドラマが、子供っぽ過ぎて、まったく見る気がしなくなってしまいました。
    今も、「LOST」に「OC」、「HOUSE」、「プリズン・ブレイク」など面白いものがいっぱい。
    アイドルの人気だけで勝負しようとしてる日本のドラマと違って、演技派揃いで、ドラマの質が比べ物にならないほど高いですよね。
    それにしても、やっぱり下手な吹き替えや人物に合っていない日本語の吹き替えは・・・つらいですね。
    俳優さんの良さが失われて雰囲気がガラッと変わっちゃう。
    唯一面白かったのが、「デスパ~」を見ててもおなじみの声優さんが多くて、「あっ、シャーロットの声だ。あっ、これサマンサの声だ」と思いながら楽しめたことくらいかな。

  5. こんばんわー!お久しぶりです♪
    みみも吹き替えってだいkkっきらいです!!
    SATCを見終わったあとに吹き替えを聞いてみたら
    吐き気がするほどでした。。。
    あの友近がやるほうがまだマシなんじゃないかと。。
    ホントにせっかくいい話なのに全然落としすぎですよね!
    デスパもまだ1番最初のとこしか見てませんが
    姉もすっごくハマっていますよ♪

  6. >みみさん
    こんばんわー!
    声って本当に大事ですものね。姿・形と同様、キャラクターを決める大事な要素。
    「デスパ」のスーザンの吹き替え、本当にひどいです。感情の起伏が伝わらなくって、本当に台無しにしてる!
    SATCの方が、100万倍くらいいいです。
    お姉さんもハマッってるんですね。
    みみさんもぜひ続きを「英語で」見てみてください!
    面白いですよ~。

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