ポールの日本語


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日々進化するポールの日本語。

レッスンで生徒さんが使った日本語で、知らない単語や理解が曖昧な単語があれば、毎晩必ず辞書で調べて、しっかり覚えようとしているポール。

その甲斐あって、流暢に日本語を操るとまではいえないものの、日常会話は聞くも話すも問題なし。

だけど問題なのは、せっかくポールが覚えて使った正しい日本語の単語が、生徒さんに理解されないことが多々あること。

多くの国で、様々な発音で話されている英語と違って、日本語は日本のみ。

そのせいか、残念ながら、発音がかなりネイティブに近いくらい厳密じゃないと理解されないように思う。

許される発音やイントネーションの違いの幅が英語に比べて極端に狭い。

レッスンを終えて帰宅後、「この単語の発音、おかしい? 今日、生徒さんにわかってもらえなかっただよね」とポールが自信なさそうな顔で聞いてくることがある。

私は、ポールの発音にもすっかり慣れているので、理解できるのは当然で、「おかしくないよ。合ってるよ」ということがほとんどなのだけど、中には、外国人のポールがこんな言葉を知っているはずはないという思い込みで、理解してもらえない場合もあるような気がする。

ポールに、今までに使った日本語の単語の中で、生徒さんに理解してもらえなくて悔しい思いをした言葉を5つくらいあげてみて、とお願いしてみると、ちょっと考えただけで、

「果て」

「尊大」

「観点」

「有利・不利」

「懐疑的」

と単語が次々にあがった。

「観点」は、「寒天」と誤解され、「なんで突然デザートの話してるの?」と不信に思われ、

「有利」という言葉を使うと、「ユリ」と誤解され、「なんで突然花の話なの?」とわかってもらえなかったのだそう。

多分、私たち日本人にとってはとても大きな違い、だけど日本語を母国語としないポールにとっては違いのわからない、聞き取れないような微妙な違いがここにはある。

たまに、ちょっとイントネーションが・・・ということもあって、「あ~、『○○』ね」と言い直してあげることもあるけど、ポールは「だからそう言ったじゃん。僕の発音と、どこがどう違うの?」と怪訝な顔。

それは、私たち日本人が英語のRとL、BとVの違いを意識せずに発音して、理解してもらえないと嘆くのに似ている。

英語と日本語を完璧に操る友人が、RとL、BとVの違いは、日本語にすると「た」と「さ」くらいの違いがあると教えてくれた。

それと同じで発音の微妙な差が重要なのと同時に、私たちが常に漢字を思い浮かべていることも理由のひとつ。

最後にあげた「懐疑的」。

ある生徒さんに、「『懐疑的』なんて言葉を使ったって難しくてわかんないから、『騙されにくい』って言葉を使った方がいい」とアドバイスされたのだそう。

でも、これってポールにしてみれば、極めて長くて覚えにくい言葉なのであってなんとも理不尽なアドバイス。

「かいぎてき」の方が短くて覚えやすい。

漢字ではなくて、カタカナあるいはローマ字で覚える彼らにしてみれば当然のこと。

短い単語の方がいいに決まってる。

・・・とこんな話を書いていると、思い出すのが私の英語。

英語圏の大人にはほぼ確実に理解してもらえるけど、子供に理解されないことがたまにある。

最初は、「子供に理解してもらえないなんて私の英語もかなりひどいもんだ」とかなり落ち込んだものだけど、母国語とする人以外の人が話す言葉を理解できないのは、方言を理解できないのと同じ。

同じ日本人でも、方言を方言と理解できるようになるのは経験と知識あってこそ。

小さな子供に他の地方の方言を理解するよう求めるのはそもそも無理。

「子供にも理解してもらえないんじゃ・・」じゃなくて、「子供に理解してもらえるようになったら、たいしたもんだ」と開き直ることに。

言葉って、本当に難しい。

外国語の習得に王道なし。

焦らず、ゆっくり、日々努力あるのみ。

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“ポールの日本語” への17件の返信

  1. はじめまして。札幌が恋しくて色々チェックしていたら発見し、それから読んでいました。
    私は現在デンマークに住んでいてデンマーク語の勉強をしていますが、発音が難しいので微妙なところは通じなかったりします。しかも方言が凄いので標準語(?)はわかっても方言はまったくもって理解出来ず…。なのでポールさんの言う事が良くわかります。自分ではそう言ったつもりでも微妙に違うんですよね。
    日本語は同じ言葉でも箸と橋は違うし、イントネーションが大切というのは良くわかります。デンマーク語もどこを強く言うかを間違うだけで理解して貰えません。
    子供にわかって貰えると『たいしたもんだ』と思っていいですか?!子供と話した時は問題なかったのですが、現在介護現場で研修中で、高齢者さん達にはなかなか理解して貰えません。(泣)
    札幌は方言というか、ちょっと違いますよね?住んでいた時標準語を話している気になっていました。
    未だに『したっけね』は言ってますか?!私は札幌を離れて長いのでもう色々忘れてしまって札幌に帰っても言葉は違和感を感じます。故郷なのに、残念です。
    では札幌の写真を楽しみにしています!札幌にいた時は犬を飼っていたので犬も恋しいです。

  2. 分かる分かるーと思いながら読ませていただきました。
    うちも同じです、分からない日本語は覚えておいて必ず調べます。
    ただし、私が母にする愚痴電話からも拾って調べるのは微妙ですけど(笑 私は英語で知らない単語があっても、そのままな事が多いんです。
    やっぱり上達する人としない人の差ですね。
    また、彼は覚えた日本語を使っても、確かに理解されず悔しそうに
    している事が多いと思います。何を話そうとしているか、きちんと聞こうと
    しない(せっかちな)、こう言いたいんだろうと先読みしてしまったりする
    日本人にも原因があるんじゃないかなーと思うこともあります。
    また、上に書いた”原因”ですが、geninとローマ字ではなりますよね?
    彼が原因と発音すると自然と”げんにん”と言っているように聞こえます。
    ”雰囲気”もそうです。funiki、”ふんにき”。
    これを直そうとしましたが、彼はきちんと発音しているつもりなので
    ちょっとムっとします。英語では単語と単語が繋がった時に音が変わる
    のでこれは自然とそう発音してしまうといってました。
    そう考えると興味深いですね、発音って。
    とにかく人の話を聞くときは、注意深く聞くってのが大事だな思います。
    私は話の聞き方だけでなく、彼と会ってから会話が同時に始まった
    時に譲ることを覚えました、それまでは率先して話していましたが
    今はもうしません。
    彼の英語から学ぶことは発音や文法だけでは無いと、つくづく感じます。

  3. あれ?朝と画像が違うような。。。
    英語がネイティブの人達が発音できないものって色々ありますが
    ローマ字表記のせいなんでしょうか。
    Kyoto,Kyoko,KaraokeとかKが入ると違ったものに聞こえたり。
    弟家族がNZにいるのですが、小学校低学年の子供達の
    日本語がかなりヤバいらしいです。
    両親が日本人で家でも日本語で、週1回日本語学校の授業を
    受けていても、それこそ”外国人が話す日本語”になって
    きているそうで、いったん帰国してしばらく日本で暮らそうか
    という話が出ているようです。
    両方ネイティブに話すってのは相当の努力がないと
    できないんだなと思います。
    最近ドラマ”HEROS”を見ているのですが、
    マシオカの日本語はすごいです。私でも喋れないような早口で
    見事な日本語です。相棒役の人は”外国人日本語”けど。
    6歳でアメリカに渡ったそうですけど、よくあのレベルまで
    いけるもんだなぁと。IQの違いですかね~。

  4. この五点の単語を知っているってだけで、すごいことですよね。確かにこんな単語を知っている外人がいるとは思えない。上級ですね。意味もすべて知っていて使っているのに、相手に理解されないのはちょっとさみしいけど、ポールさんの日本語が上達しているってことはとっても良いことですね。きっと語学の才能があるのでしょう。これからもがんばってくださいね♪

  5. すごいですね、ポールさん{キラリ}
    うちの旦那は全然そういう意欲がないです{ダウン}
    調べるなんてほとんどしてないかも。
    だから、日本{旗}に住んで1年半だけど、
    日常生活会話もままならないです{BOO}
    でもでも、やっぱり年を取ってから、
    外国語を習得するって時間と努力ですよね。
    まだいないけど、
    子供をどうやってバイリンガルにしようとか考えちゃいます。。。
    気が早いんですけどね(笑){スマイル}

  6. 言葉って本当に難しいですよね{汗}
    前の職場は、大学の研究室だったので、各国からの留学生が出入りしていました{地球}{ラブラブ}
    学生さんは一生懸命覚えた日本語を、一生懸命使って話していました。そして、ポールさんと同じシチュエーションに遭遇することが多々ありましたよ{びっくり}
    でも、会話の流れで理解できるので、さほど問題はありませんでしたが、学生さんには正しいイントネーションをいつも尋ねられました”φ(・ェ・o)~メモメモ
    みんなとっても努力家で、本当に尊敬しています{キラリ}
    ちなみに大事な会話は英語で話していましたが、各国の方言が混じり合っていて、理解するのに時間がかかってしまうこともありました。。。

  7. >anthonbergさん
    はじめまして{スマイル}。
    デンマーク語、聞いただけで難しそう。
    教科書も手に入れるだけで大変そうですよね。
    高齢者と子供は、やっぱり語学学習者には強敵ですね。
    かなり正しく、はっきり発音しないとわかってもらえない。
    もごもご、曖昧はご法度ですものね。
    私の友人も同じ理由で嘆いていました。
    札幌は、私もずっと標準語だと思っていましたが、東京に住んでいたときに、違うことに気づいてかなり愕然としました。
    単語そのものが違うっていうことはほとんどなかったけど、イントネーションが、かなり違う。
    「したっけ」は、もうあんまり聞かれなくなったような気がします。
    札幌やわんこの写真、これからもどんどんアップしていきますので、デンマークから楽しんでくださいね!

  8. >T&Yさん
    本当に同じですね。
    ローマ字だと正しく発音しているのに、理解してもらえない・・・という悩みは、やっぱり共通。
    「ん」とか、「っ」が入ってくると、めちゃくちゃ混乱しているみたいです。
    私でもよく聞き返しちゃう。
    微妙な、本当に微妙なんだけど、単語としては、大きな違いになるんですよね。
    ポールも、どうして話の内容から単語を類推してもらえないのかと悩んでいますが、一度思い込んでしまうとなかなか難しいので、それを相手に期待するんじゃなくて、自分が正しい発音を身に着けるよう努力する以外に方法はないんじゃないかと思っています。
    日本で生活していく以上、彼には恥ずかしくない日本語を身につけてもらいたいので、温かく?!見守っていきます。

  9. >Joyceさん
    確かにおっしゃるとおり、「K」が入る言葉、なんだか違ったものに聞こえることってありますね。
    やっぱりローマ字表記の弊害なんでしょうか。。。
    『HEROES』見てますよ!
    今、我が家で一番のブームかも。
    なかでも、マシオカがすごい。
    アメリカでも大人気なようですが、アメリカで育ったとは思えないほど日本語完璧。
    相方は、かなり外国人の話す日本語ですけどね。
    そういうのを見聞きすると、語学って、努力より才能なのかな、って気もしますが、きっと才能+努力で、あんな風になれるんでしょうね。見習いたい。

  10. >melanieさん
    ポールの日本語もかなり上級になってきたのか、よくこんな言葉知ってるな・・・と思うことが、私でも多々ありますが、彼にとっては、ただ辞書でそう書いてあったからそのまま覚えてる、というだけのようです。
    それは、「書き言葉」で「話し言葉」じゃないってこともよくあります。
    そのあたりは、やっぱりたくさん見聞きして自分で感覚として身に着けてもらうしかないのかな・・と。
    私の英語にも同じことが{汗}
    努力あるのみですね。

  11. >miruさん
    ポールの友達もいろいろです。
    20年近く日本に住んでいて、何にも話せない人もいれば、わずか5~6年で、まったく支障ないほど話せるようになっている人も。
    私も子供がいませんが、自分の子供が、自由に二ヶ国語を操れたら、本当にいいですよね。
    黙っていてもそうなるのか、ちゃんと教育しないとバイリンガルにはならないのか、私もそのあたり、かなり謎です。

  12. >ヒロリさん
    とっても国際的な羨ましいような環境の中で、お仕事されていたんですね。
    外国人学生の言葉に対する熱心さは、大学のとき、私もいつも尊敬していました。
    どんなに間違えても、臆せず堂々と使う。そして、覚えていく。
    日本人だと、恥ずかしい・・・という気持ちが先に来て、間違えるのを恐れるあまり人前で堂々と話すまでに時間がかかりますが、彼らはまったく物怖じしていなくて、見習うべきころが多々ありました。
    英語のいろんな方言も、慣れるまでが大変。
    私もリスニングは大丈夫だと思っていましたが、タイでも、スコットランドでも、ロンドンでも、行く先々で結構苦労しました。
    語学は奥が深い。

  13. いつも楽しく拝見していたものです。
    はじめてコメントさせて頂きます。
    札幌在住でフランス人の旦那がいるので
    今回の日本語のお話『うん うん』と頷いてしまいました。
    私も彼の日本語の発音が良くわからなくて
    聞きなおすと ムッ とされてしまいます。
    あまりにも似ていたのでついコメントしてしまいました!
    またお邪魔しま~す。

  14. また、難しそうな言葉ばかり・・・
    こどもの英語の先生は、「ごめんなさい」「こわい」「かわいい」くらいしか
    日本語が話せないので、聞き取れないということはないのですが。
    日本語って、「はし」「かき」など、イントネーションが違うと、全然意味が違ったりと、難しいかもしれませんね。
    上の言葉でも
    とてもへんな抑揚なので、こどもは理解していないようです。
    (先生にかわいいと言ってもらいたくて、かわいい服にわざわざ
    着替えていく3歳の娘。
    cuteと言われると、ニコニコするが、「かわいい」と先生が言ってくれると
    知らん顔。きっと、先生が言っている言葉を理解していないんだと思います・・・汗)
    こんな簡単な言葉でもそうなのですから、日本人にとっては難しい部類に入る言葉だと、尚更理解してもらえないかもしれませんね。
    もう、どんな言葉だったか忘れましたが、娘が発した言葉を聞いた
    先生が、目を細めて、cute~♪と何度も言ったことが・・・
    私には、何がかわいいんだか、ちっとも理解できませんでした。
    で、これは、日本人と外国人の感覚の違いで、意味は置いておいて、
    音だけを聞いたら、かわいく聞こえるのかもと思ったことがあります。
    難しいと思う文字の違いというのを読んでいて、ふと思い出しました。

  15. >kaiさん
    はじめまして{スマイル}
    コメントありがとうございます。
    フランス人の旦那さんがいらっしゃるんですね。
    今回の記事には、多くの方から、「同じ」というコメントをいただいて、みんなそうなんだ・・・と、かなり勇気づけられました。
    一番身近な日本語を話すものとして、はっきり発音して、コツを盗んでもらわねば!とつくづく思っているところです。
    これからも遊びに来てくださいね{スマイル}

  16. >ゆうさん
    先生に「かわいい」と言ってもらいたくて、かわいい服にわざわざ着替えて行く3歳の娘さん、なんだかとっても微笑ましくて、コメント読みながら、微笑んでしまいました。
    日本人が思う難しいと思う言葉を、ただの音だけで覚えようとするポール。
    私にしてみれば、よく、漢字もイメージできないのに覚えられるな・・・と思ってしまいます。
    それにしても、先生が目を細めた娘さんの言葉、気になります{汗}

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