日本人が英語を話せない理由

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子供の頃から外国語が好きだった。

外国語を聞くと、大げさでもなんでもなく胸がドキドキした。

経済的な理由と親の反対で断念したけれど、アメリカのドラマに憧れ、高校生の頃は、大学もできることならアメリカの大学に行きたいと本気で考えていた。

好きな外国語は英語だけじゃない。

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確か中学生の頃、よく遊びに行っていた「新札幌」にプランタン・デパート(現・カテプリ)ができたとき、店内に流れるフランス語のアナウンスを聞いて、柔らかく流れるような言葉の美しさにすっかり魅了され、大学ではフランス語を専攻した。

授業中、フランス人講師が発する美しい言葉の響きをいつもうっとり聞き入っていたものだ。

アルバイトをして貯めたお金で高い辞書を買ったり、プライベートレッスンに通ったり、英語とフランス語には、これまで相当のお金と時間を費やしてきた。

もちろん好きなことなので、まったく苦にはならないし、毎週レッスンに通うのが楽しくてたまらなかった。

今ではイギリス人の夫がいて、留学するまでもなく、日本にいながらにして、恵まれた英語環境の中にいる。

だけど、それだけの時間とお金を費やし、英語環境の中にいても、私の英語は全然完璧じゃない。

完璧なわけがない。

それは自分が一番よくわかってる。

言葉は生き物だから、語学習得の道は実に長くて険しい。

もちろん今でも努力は続けているけれど、母国語ではないのだから、ネイティブと同じ完璧な発音を身に着けることや同じ発想を持つことは不可能に近いことなのであって、「通じればOK」という思いもある。

そんな私の英語を聞いて、「ペラペラ」と思う人もいれば、「ダメダメ」と思う人もいるだろう。

たとえば、極端に言うと、ポールが日本語で、「ありがとうございます」と言っただけで、「日本語、ペラペラなんですね~」という人がいるのと同じ。

だけど、どんなにたどたどしい外国語でも、まったくしゃべれないよりはずっとずっとマシなのだ。

その言葉を身につけようとした努力、その言葉で相手に伝えようとする熱意、それをまったく話せもしない、あるいは話そうともしない人に、やれ発音が良くないだの、たどたどしいだの、間違ってるだの、言われるのは本当に勘弁してもらいたい。

フェアじゃない!

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面と向かって言われたことはないけれど、そういう場面はこれまで何度も見聞きしてきた。

日本人が英語を話せない大きな理由のひとつとして、英語教育を挙げる人がいる。

英語を教えてる先生自身がまともに話せないケースも多いわけだから、もちろん、それが大きな理由のひとつであることは間違いない。

だけど、本当の理由は、そこじゃない。

英語が「完璧」でないと、バカにしたり、「嘲笑」したりする空気なのだと思う。

誰だってそんなリスクは背負いたくない。

だから、英語はわかってても人前では話さない。

英語教育よりも何よりも、この空気がなくならない限り、英語を話す日本人はこれから先も増えないと思う。

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コメント

  1. 暑いですねえ。毛皮を着たクレアがハアハアかわいそうなので、時々エアコンを使っています。
    私自身は、暑いの大好きです。
    ところで、今日の英語の件。日本人が英語を話せないのは、教育のせいだと思っていました。私が片言の日常会話が話せるようになったのも、学校で教えてもらったからではありません。話したい一心で頑張ったのです。
    でも、今日私も気付きました。間違った英語を使った時、「うん?」とちょっと笑う人とかバカにした表情を出す人、確かにいました。
    いつも鈍いのに、一瞬でその空気をわかってしまい、次が出てこなくなる、で、あきらめる。悪循環。
    それを乗り越えないと、ある程度の会話にならないのでしょうね。
    と、またいい訳をする私が許せない・・・。

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