9月11日。
毎年この日の近辺になると、アメリカ同時多発テロに関する番組が増えるけれど、今年はなんだかやたらと多いな・・・と思ったら、「あれから10年」、区切りの年だった。
10年前のあの日のことは今でもはっきりと覚えてる。
仕事から帰ってきて、夜のニュース番組を見ていたら、WTCに何かがぶつかっている映像が飛び込んできた。
その時点では、番組側も詳細は掴めていなかったので映像を流し状況を伝えるだけでなんの説明もなく、それが、テロなどとは思いもせず、セスナか何かが、間違ってビルに突っ込んだのだと思っていた。
明日の朝になれば何が起きたかわかるだろうと、テレビを見るのを止めて寝た。。。
驚いたのは翌朝だ。
本当に大変なことが起きてしまった・・・と、ただただ愕然とした。
その後、報道によって詳細を知り、主に週刊誌で衝撃的な写真を見て、言葉を失った。
炎の暑さと恐怖から逃れようと、飛び降りても助かるはずのない高さのフロアから飛び降りる人たちの映像を見たのは本当にショックだったけれど、その時、誰かが、「きっと地上がすごく近くに見えるんだよ。きっと助かると思うんだよ」と言っているのを聞いて、いたたまれない気持ちになったのを覚えている。
そして、その後の数々の追悼番組の中で知った、あの日、犠牲になった人たちと残された家族のエピソード。
驚いたのは、自分が死ぬか生きるかの、緊迫した状況の中で、最愛の人たちにメッセージを残している人がたくさんいたこと。
ある人は携帯電話で思いを託して、ある人は震える手で手紙を書いて。
「I love you」と。
当時、私は独身だった。
今の夫のポールとは、付き合ったり別れたりを繰り返していて、とっても不安定な時だった。
「結婚」というカタチにこだわらなくても「恋人」、「パートナー」として付き合えればそれでいいと思っていた私の思いが変わったのは、この時から。
自分が不幸にしてテロに会ってしまったら、最期に誰に連絡する?と自問自答した。
その時は、「母」だった。
でも、ふと考えると、私は3姉妹の真ん中で、母からみれば「3分の1」の存在。
・・・違う、私は、「かけがえのない存在」、「1対1」の関係にある人に連絡したい、と、なぜかそう強くその時思った。
それから3年後に「結婚」。
アメリカからはるか離れた日本で暮らしている自分自身の人生観をも変えてしまった衝撃的な出来事だった。
あれから10年。
世界中の多くの人があの日を忘れることは決してない。
あれから毎年9月11日は、あのような悲劇を見る日がこないことを心から願いながら、自分自身を見つめなおす日になっている。
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