昨日書いた「ド緊張」の話。
実は昨日、仕事で通訳を頼まれていたから。
相手は英語圏からやって来たVIP。
挨拶くらいなら、と引き受けたものの、難しい話になる可能性も全くないわけではなく、自分の英語力で乗り切れるものなのかどうか不安で一杯になって、緊張しまくり。
「とにかくヘマだけはしませんように」と、ただひたすら祈る気持ちで迎えたお客様。
・・・だったのだけれど、なんと、そのお方、日本語が超お上手。
上手なんでもんじゃない、普通に日本語で会話ができるだけじゃなく、かなりの早口。
そのことがわかった瞬間、思いっきり脱力。
結局、万一に備えて、話を聞きながら頭の中で一生懸命通訳してはいたものの、一言も発する必要がなく、ただその場に同席しただけで、ド緊張の時間は終了。
「よかった~」、と肩の力が全部抜けて安堵すると同時に、憧れの「通訳」という仕事の、数少ない経験をさせてもらえる、せっかくのチャンスだったのに少々残念、「通訳させて欲しかったよ~」・・・、という気持ちがあって、なんだか複雑。
イギリス人を夫に持つ私の場合、英語は使えて当然だよね、と、翻訳や通訳を頼まれることがたびたびある。
頼まれるのは本当に光栄なことだけれど、頼む方は、いつも使ってる言葉なんだからと、こちらが実はこんなに緊張していることとか、必死で翻訳していることを多分知らない。
多くの場合、「簡単でいいから!」、「意訳で充分だから!」と、頼まれる。
頼む相手も、私がプロじゃないのはわかってるわけだから、「適当にやって!そんなに一生懸命やらなくてもいいよ」、と、心的負担を軽減するために言ってくれているのだと思うけれど、引き受ける方としては、たとえそれが完全なボランティアだとしても、適当で済ませることなんてできない。
翻訳なら、どこに出しても恥ずかしくないように、下調べを尽くしてポールに最終確認を必ずしてもらって完全な形で出す。
通訳の場合は、その場でポールの助けを求めることはできないけれど、事前に情報収集をして可能な限りのパフォーマンスができるよう備える。
どんな仕事だって、せっかく頼んでくれた人に恥をかかせるわけにはいかない。
それが有料だろうが無料だろうが関係ない。
引き受けた以上は、きっちりやる!
私にできることは、この「きっちり」のレベルを確実に上げて行くこと。
2年前の「きっちり」より今の方が上、現時点の「きっちり」より、来年の方が上。
日々精進。
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