今日は、放送通訳のトップ・プロ、新崎隆子さんの講演会へ。
プロフィールには、
「留学も海外生活の経験もなし、
ネイティブ・スピーカーに教わったこともなし。
それでも、努力と工夫で超一流の同時通訳者になった!」。
正直、この講演会の案内があるまで、新崎さんという同時通訳者のことは知らなかったけれど、名前で検索していろいろ調べてみると本当にすごい方!
もともとは、高校の英語教師。
妊娠・出産を機に英語教師を辞めたものの、大切な一人息子を4歳で失い、失意のどん底から這い上がって、なんとか前を向いて生きていくために選んだのが、好きな英語を生かした「通訳」の道。
本人曰く、「やることがそれしかなかった」と。
入学した通訳学校では、「あなたは通訳に向いてない」と先生から言われたそうなのだけれど、他人からなんと言われようと、「やりたいことは自分で決めるもの」と、とんでもない努力を重ねて通訳者になり、いまや、通訳界の大御所。
講演の中で、印象に残っているのは、9.11のアメリカ同時多発テロの時の話。
ちょうどNHKのニュース番組の同時通訳の準備をしていた時で、急に飛び込んできたニュースに現場は混乱。
情報が錯綜するなか、「世界貿易センターが崩れた」、と伝えるアメリカのニュースが聞こえてきたけれど、映像もなく、目で確認することもできない状況の中で、そう日本語に訳出していいものか、一瞬戸惑い、緊張した、と。
そんな現場のピリピリした臨場感が伝わる体験談を聞くことができたのはとっても貴重で興味深かった。
・・・と同時に、その講演を、私が今通っている通訳スクールのずっと上のクラスの生徒さんたちが実際にトレーニングと発表を兼ねてブースの中から同時通訳。
いや~、すごかった。
プロでもないのに、素晴らしかった。
みんな最初はきっと、私と同じように、英語が人よりちょっと得意なだけの人たちだったはず。
努力って大切なんだと、道を切り開くことは自分の努力次第なんだと改めて。
毎週土曜日のレッスンで、自分の英語のできなさに打ちのめされて、落ち込んで。
レッスン前日は、緊張から、吐いたり、お腹を壊したりするほどの、人生、久々の苦行。
お金を払ってまでなんで自分にこんな負荷をかけてるのかと我ながら疑問に思っていたけれど、
英語、やっぱり好きなんだぁ、これが。
昔からしょうもなく。
この苦行、なんとか乗り越えたい、いや、乗り越えられないかもしれないけど、可能な限り続けてみよう。
講演を聞いて、そう思った。
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コメント
いつも拝見させていただき、元気をもらっています。
努力する姿は本当に美しいです。私も見習わないと!