イメージトレーニング

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残念ながら、1次リーグで日本の敗退が決まり、盛り上がりきれずにいる今年のワールドカップサッカー。

コロンビア戦の敗退後、ザッケローニ監督のインタビューをテレビでなにげなく見ていたら、イタリア語の同時通訳の女性の声が、涙声になっていてびっくり。

明らかに声が激しく震えてる。

この場面で同時通訳を頼まれるくらいの人だから、緊張して震えた、ということは多分ないだろうと思われるので、恐らく、監督が絞り出すように話した言葉を伝える時に、感情移入してしまって泣きそうになった、もしくは泣いていたのではないかと思う。

そのインタビューを見ながら、尊敬してやまない、同時通訳の第一人者・長井鞠子さんが、通訳を目指す英語学習者に必要なこととして、挙げていたふたつのことを思い出した。

・自分の声に出して、とにかく声帯を震わせること。

・憧れの人や、有名人の通訳をしている自分の姿をイメージトレーニングすること。

このワールドカップ・サッカーのインタビューは、そのトレーニングにぴったり。

主力選手たちが、入れ替わり立ち替わりインタビューを受ける。

インタビューは、日本のテレビ局で日本語だったけれど、日本語が分からない人たちのために、と勝手に仮定して、テレビの前で英語の同時通訳にトライ。

さっきまでプレイしていた選手たち。

敗退が決まった試合の感想を聞かれ、疲労と無念を滲ませ、呆然とした表情で、ぽつりぽつりと言葉を搾り出す。

「悔しい」、「何も考えられない」、「すべて自分の責任」、「申し訳ない」、「実力不足」、「情けない」、「現実を受け入れるしかない」・・・。

ネガティブ・ワードが続く。

そして、本田が登場。

本田の通訳になったつもりでチャレンジ。

本田のインタビューは、答えるまでの沈黙が長く、答えがなかなか出てこない。

大物だからこそ、言葉を慎重に選び、考えに考え抜いて、なんとかかんとか言葉を絞り出す。

誰もが饒舌に話せるような状態ではない。

一言、一言が、とても重く、意味がある。

彼の言葉を英語にしようとしているうちに、いつの間にか、私も思わず悔しすぎて泣いてしまい、通訳どころではなくなってしまった。

言葉だけじゃなくて、気持ちも伝えられるような通訳を目指したいと思うけれど、感情移入しすぎるあまり自分も泣いてしまっているようじゃ仕事にならない。

言語そのものは置き換えられるけれど、気持ちそのまで置き換えるのは至難の業。

ますます通訳という分野に興味を持った今年のワールドカップ。

大舞台で通訳することなんて、ありえないけれど、2020年の東京オリンピックで、何らかの形でボランティア通訳で関わることができたら・・・、というのが今の私の密かな夢。

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