
この日は、毎週通っている英語通訳スクールの、ネイティブ・スピーカー講師による「評価」の日。
今週が日本語→英語で、来週が英語→日本語への通訳の実技評価。
名前を呼ばれた生徒が前に出て、You tubeの日本語の映像を見ながら、順番に数分間のナレーションを英語に訳すというもの。
今回のテーマは「京都の歴史遺産」。
私が当たったところは、「世界文化遺産 比叡山延暦寺」。


日本語のナレーションは↓。
「京都盆地を一望するように、高くそびえる比叡山。その方角は北東に位置し、平安京の鬼門とされてきました。延暦7年、西暦788年、伝教大師最澄はこの比叡山山上にお堂を建て、延暦寺を開きました。以来、国家鎮護を担う寺院として重要な役割を果たしていきます。比叡山は東塔、西塔、横川の3塔にわかれ、その3塔の中心にあたる根本中堂。比叡山延暦寺の本堂です」。
これをすぐさま英語に通訳。
日本語を聞きながら、頭の中は大パニック。


「鬼門」、「お堂」、「伝教大師」、「国家鎮護」・・・・、ヤバイ・・・、英語でなんていうか、わからない。
沈黙時間が長いと減点になるので、とにかく早く何とか訳さなきゃ。
まず、「鬼門」。
恥を忍んで告白すると、「鬼門」の日本語の意味がちゃんとわかってなかった。
「鬼門」=「最後の砦」のような意味だと思っていて、「○○って鬼門だよね~」、なんて自分でも会話の中で使っていたけれど、正しく理解してなかったから、一体なんて訳していいやら。
結局、「敵から守るための重要な門」と訳してしまった・・・、アホだ。


ちなみに後で調べたところ、英語では、the ”demon’s gate”、国語では、
① 陰陽道(おんようどう)で,鬼が出入りするとされる,不吉な方角。艮(うしとら)(東北)の方角。 「 -にあたる」
② 俗に,行くとろくな目にあわない所。また,苦手とする人物や事柄、とあった。
ひとつ上のクラスに移れるかと淡い期待を抱いて「評価」に臨んだけれど、これじゃぁ「落第」。
「鬼門」のほかにも苦手ワードが満載で、我ながら酷い、酷すぎる通訳だった。
通訳スクールのレッスンの後はいつも激しく凹む。
以前からうっすらと気づいてはいたけれど、私の場合、通訳するときに問題なのは、日本の事柄、歴史や文化についての教養がなさ過ぎること、正しく理解していない日本語が多いこと。


日本語が「鬼門」。
改めて突きつけられた辛い現実にトホホ。。。
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