メールか、電話か、問題

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先日、職場の同僚が、別の職場の同僚に対して、「頼みごとをするのにメールを送りつけてきて、電話の一本もしてこない」、と怒っていた。

同僚の言い分はこうだ。

「まずは電話で状況を説明した上で、詳細はメールで送る、というのならいいけれど、なんの前触れ説明もなく依頼のメールを送ってくるなんてありえない」、と。

プライベートではなく仕事。

「他人に何かを依頼するにも関わらず、電話もせずにメールをただ送りつけるなんて、失礼千万!ビジネスマンのモラルとしてどうなんだ」、と不快感露わ。

「電話してくるまで返信もしないし、スルーしてやる!」と鼻息荒く、激オコ。

その話を聞いて私は、「その考え方、言わんとすることはわかるけど、完全に古い。そんな考え方はいまや少数派だと思う」、とアドバイス。

同年代だけど、考え方の違いなのか、私には「電話もした上でメール」という発想がない。

私個人としては、ビジネスにおいても、メールの前に電話をすることが丁寧だとも特に思わないから、たとえ依頼だとしても、メールだけでもまったくなんとも思わず腹も立たない。

緊急事態ならまだしも、逆に急がない話なら、電話で仕事中に手を止められるより、自分に時間があるときにチェックして確認できる便利なツールのメールの方が正直助かる、と思ってる。

だから、自分でもそうしてしまう。

「文章を打つのが苦手だし面倒だから」、とか、「電話で話せばすぐにすむ案件だから」、などの理由で、こんなに便利なメールというツールがある時代に、相手の仕事の邪魔になるかもしれないと思いながらも電話をかけて、自分の都合に相手を合わせてもらうことの方が、ビジネスマンのモラルとしてどうなんだとさえ最近は思う。

おまけに口頭でのやりと違って文章は記録として残り、証拠にもなる。

言った、言わない、がなくなるのもメールの利点。

最近とみに忘れっぽい私は、あらゆる場面でメールを多用する。

特にバタバタといろいろ仕事が立て込んでる時に、「あの話、先方に伝えたっけ?」、「あの話、確認取ってたっけ?」をなくすための自己防衛手段でもある。

仕事であれプライベートであれ、目的は相手に伝えることなのだから、その手段としては、メールでも電話でも、正確に伝えられるならどちらでもいい、手法は問わないというのが私の個人的な考え方。

伝わったのかどうか、メールを見てくれたかどうかが不安なら、そこで電話して確認すればいいだけで、その手法に丁寧さとか、心情的なものが入り込む余地はない。

必要であれば電話もする。

だけど、この考え方が万人に通用するものではないこともわかってる。

多分、その分かれ目は今の40代。

「電話もしないでメールを送るなんて何事か!」と怒る最期の世代なのだと思う。

若い頃に、どっぷりと人間的な「義理人情」で育てられ、「人間味」のよさを感じつつ、ベテランの域に達したところで、効率化こそすべてで、「ITにも精通せよ」、と難題をぶつけられたきた世代。

10年前に「良し」として教え込まれたやり方が、もはやまったく通用しない。

「年収が下がる人は電話好き、上がる人はメール上手」。

松宮義仁氏の著書「これから10年年収が下がる人上がる人」の中にある。

そこで思い当たることがある。

10年以上前から、出身大学が同じという縁で私が親しくお付き合いをさせて頂いている人の中に、北海道の経済界をリードする素晴らしい人物がいる。

自分の父親よりも年上の現在70代で、名前を上げたら、経済界では知らない人はいないというレベルの人。

その方との連絡はいつもメールだけれど、とにかく誰よりもレスポンスが早い。

その方と同年代といえば、すでにリタイアして悠々自適な生活を送り、たっぷり自由時間がある人たちが多いけれど、とにかく誰よりも早い。

仕事でもプライベートでも、いろんな人とやり取りをしているけれど、レスポンスの速さが「際立って」いる。

「仕事の評価が高い人間ほどメールの返信スピードが速い」、という。

「日本の大企業でも、役員に上り詰める人ほどメールコミュニケーションに長けている人が多いのが事実であり、これは世界共通」、というのは実体験で納得がいく。

電話もよこして来ないからメールもスルーしてやる!、なんていう考え方をしていると、時代に取り残され、自分の身を滅ぼすことになりかねない、ということを、それとなく同僚に伝えたつもりだけれど、どこまで分かってもらえたかどうか。

電話がいいと思ってる人は電話をもらった方が快適で、メールがいいと思ってる人はメールをもらった方が快適。

その連絡を取りたい両者の間に考え方の違いがあるとコミュニケーションのカタチが歪み、負の方向へと向ってしまう。

電話か、メールか、に正解はなく、自分が連絡を取りたい相手がいるのなら、その相手に合わせるのがベストなわけで。

だから、コミュニケーションは難しい。

翻って、我が家のバブー。

言葉もメールもないけれど、誰よりもコミュニケーションできている。

人間には言葉があって、さらに伝えるための多様なツールがあるから、そこに発信者と受け取り手のいろんな感情や考え方が入り込み、「伝える」、「伝わる」を超えた複雑な問題になるのかも・・・、そんな気がする。

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