英語と日本語

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英語を本格的に勉強しようと思って通訳学校に通い始めて以来、英語を聞けば日本語に訳したくなり、日本語を聞けば英語に訳したくなる癖がついてしまった。

たとえば、交差点で止まった時、自分の後ろにいる人たちの日本語の会話が聞こえてくると、思わず頭の中で英語に訳してしまう。

意識している・していないに関わらず、ふと気がつくと、当たり前のように翻訳癖がついている。

わからない表現があると、必ずチェックして語彙力増強。

それもこれも、厳しいレッスンで鍛えられているがゆえ。

そのレッスンで、先日見た練習用動画は、東南アジアのある国を紹介するもの。

PR動画で、その国のいいところを紹介し続けるプレゼンターから出てきた言葉、″Everyday,sun,sun,sun!”.

先生から、「はい、みなさんだったら、この英語をどう日本語に訳しますか?」。

生徒Aさん : 「毎日、太陽、太陽、太陽!」。

先生 :  「う~ん・・・、そのままですね。他には?」

生徒Bさん : 「毎日が夏のようです!」。

先生 : 「う~ん・・・、まぁ、そういうことではありますけどね。他には?」

私 : 自信満々に、「毎日、太陽がいっぱい!」。

先生 : 「う~ん・・・、それもちょっと・・・。他には?」。

生徒全員 : 「・・・・」。

しびれを切らした先生が、いろいろ表現はありますが、私なら、

「毎日、晴れ、晴れ、晴れ!」と訳します。

そう教えられて、生徒一同、「なるほど~」、「確かに~!」。

直訳するなら、「毎日、太陽、太陽、太陽!」だけど、そんな日本語は変。

先生いわく、話者が繰り返しているなら、通訳者もちゃんと同じように繰り返した方がいいとのこと。

この英語が意味する内容はもちろん、この日本語「毎日、晴れ、晴れ、晴れ!」なら不自然じゃない。

目から鱗の翻訳術。

”SUN” は「太陽」だからと言って、直訳すればいいってもんじゃない。

そんな時に、新聞で読んだ、ドイツの旅客機墜落事故の詳細を伝える記事。

ボイスレコーダには、機長が「このいまいましい扉をとっとと開けやがれ! 」と厳しい口調で叫ぶ声が記録されていた・・・とある。

同じ日本語訳原稿のニュースと見られ、原文はなく、同じ日本語訳だけが報道されている。

「このいまいましい扉」とか、「とっとと開けやがれ!」、って、・・・、こういう言い方、今する人って実際いる?!

おそらく、字面通りに直訳するならそういうことなのだろうけれど、「ドアを開けろ!」というのをより強く言った結果、勢いでいろんな修飾語がついているだけなのではないかと予測。

臨場感を持って伝えようとしたらこうなるのかもしれないけれど、なんだかとっても表現に違和感が。

ある国の言葉を、他の言語で伝えようとするときに、どうしても埋めることのできないスキマが生じるのが常で、それこそが文化の違い。

ニュースの本筋からはそれるこれど、こんな風にニュースを読むようになったのも最近のこと。

日々是勉強。

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