イギリス人と結婚しただけじゃ、イギリスには住めません

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ずっと前から考えていたこと。

定年後はイギリスの田舎で花と犬に囲まれた、自給自足ののんびりスロー・ライフを送ること。

医療費も無料で福祉も充実しているようなので、年取った2人がのんびり田舎で住むにはなんだか良さそう、と思ってた。

ポールと出会って結婚したのが日本だから、そのまま日本に住んでるけど、長い外国暮らしは彼にも辛かろう。

私もいつまでもあくせく働くのはいやだから、歳を取ったら、今度は私が外国暮らしをして、夫婦の人生をフェアに分かち合おう。

とっても漠然とだけれど、遠い将来のこととして、そんなことを考えていた。

結婚してから10年、時が経つのは本当に早いもので、「定年後」という遠い将来が、少しずつ視野の中に入り込んできた。

ところが、昨今のイギリス事情、配偶者が「EU以外の国籍」の場合には、たとえ妻や夫でも、「住みたいから住む」、という考えが許されるものではまったくなくなっている。

イギリス人と結婚してるんだから、イギリスに住めるでしょ、と思ってる人も多いと思うけれど、ヨーロッパ人はそうでも、「EU以外」の日本人の場合はそうじゃない。

イギリスでは、「移民の滞在・就労を制限したい政府が、現在もっとも締め付けを強化しているのが、家族関係のビザ」で、「英語力テストに加え、年収にも下限を設けるなど申請に関する敷居を高くしており、特に年収の項目に関しては、その厳しさゆえに『カップルの仲を裂く法令』として厳しい批判も聞かれる」のだという。

実際、どの程度の年収なのかと調べてみると、分かりやすいサイト「イギリス人と結婚するなら、高収入でなければならない?」があった(←詳細はココをクリック)。

その厳しいルールとは、

配偶者がEU以外の出身者の場合、

① 最低年間所得18、600ポンド以上(でUK国籍者の所得)でなければならない。

日本円に換算すると、約360万円。

子どもがいる場合は人数に応じてさらに加算で、18、600ポンドという基本設定は、生活保護を受けなくても生活していけると想定される額なのだそう。

・・・特殊技能があるとか若い人ならクリアできそうけど、60歳を過ぎてから帰国して仕事が見つけられるかどうかさえ疑問だし、夫婦の合計所得じゃなくてあくまでもイギリス国籍を持つ人のみで稼がなければならないこの年収、我が夫にはハードルが高すぎる。

② または預金が62、500ポンド以上あること。

こちらは、日本円に換算すると約1200万円。

そんな大金、あるかい?!無理無理。

何のための規則なのかというと、

・偽装結婚対策
・低所得者移民者による犯罪防止
・生活保護を受けないで、自立していけるかどうかの基準を設け、支給を抑える

と言う理由なのだそうで、今後ますます厳しくなることもありえそう。

その他にも英語のテストがあって、以前はTOEICのスコアが有効だったけれど、替え玉受験や試験監督の大規模不正が発覚したことがきっかけで、昨年からはTOEICもTOEFLもビザの申請に使えなくなり、イギリス政府が認めている他の試験を受験しなければならない。

などなど、とにかく、絶対に生活に困らない年収があって、英語もちゃんと話せることが大前提で、イギリスでしっかりと自立して生活して行けることが証明できない限り、「居住させない」、というもの。

・・・そんなわけで、定年後なんて悠長なことを言ってたら完全アウト!

イギリス暮らしは夢で終わりそう。

イギリス人と結婚してイギリス暮らし!を夢見る人は、まず相手の「収入」を確認することから。

いやらしいけど、これが現実。

自分がイギリスで働けばいいと思っても、ビザがなければ働くこともできないし、そもそも、イギリス人側が、ちゃんとしたスポンサーかどうかがポイントなので、たとえEU以外の国籍者が高収入でも勘定されず。

そんなわけで、2012年7月に最低所得要件が導入されて以来、現在この規則で、「数千人を超えるUK国民が配偶者を国に連れて来られず、ばらばらに暮らす生活を余儀なくされている」のだそうです。

移民問題が深刻だからなのでしょうが、EUではない国の人にはなんだか酷すぎる話。

ポールが晩年を向かえ、どうしても母国に帰りたい、なんてことになった時、私は着いて行くことさえ許されず、諦めてもらって日本で暮らすか、離れ離れの寂しい老後を送るかのどちらか。。。

そんな事情もあって、私は今、必死に通訳のトレーニングを受けて、定年後、細々とでも日本で英語を使った仕事ができきるようにして生活に困らないようにしておかなければ、と考えたりしているわけなのです。

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