宿題代行サービスについて

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夏休みもそろそろ終わり。

お盆休みに実家に帰って、母に近況報告などをしていた時に、つい先日の、楽しかった高校の同窓会の話をした。

数日前の記事に書いたとおり、高校時代はまるっきり『鳴かず飛ばず』で、優秀な生徒たちに自尊心を打ち砕かれ、他の生徒と自分を比較しては辛い日々を過ごしていたこと、でも、それから30年近くの時が過ぎて、今となっては、そういう辛い記憶すら笑い飛ばせるようになり、医者や弁護士をはじめ、あらゆる分野の第一線で活躍している同級生たちを心から誇らしく思うようになったこと、そんな話をした。

そして、先日の同窓会で、同級生に言われて驚愕した事実、、「高校に入学したときに、『ヨーイ、ドン!』で高校1年生の勉強を始めたと思ったていたら大間違い。いわゆる優秀なクラスメイトというのは、2年先の勉強をしていた」ということについても話した。

私の出身中学は、当時、札幌市内でも有名な、いわゆる「不良」がたくさんいる「悪い」中学、どちらかといえば「荒れた中学校」だったから、中学時代に2年先の高校の勉強をするなんて、そんなことは考えもしなかったよね、と。

すると、母が、先日見たというテレビ番組の話をし始めた。

その内容を聞いてびっくり。

今の時代、「宿題代行サービス」というのがあって、子供に代わって大人が作文を書いたり、自由研究をしたり、問題集を1冊解いたり、というサービスで、相当な需要がある、という話。

「そんなサービスありえないし、最悪!子供本人が宿題やらないなんて、なんの意味もないじゃん」、と言うと、母は続けた。

「そう思うよね。びっくりだよね。でもね、今の話と同じで、要は、学校の宿題が簡単過ぎて時間の無駄だから、宿題にかける時間を、受験勉強とか塾の宿題みたいな、さらに上の勉強をする時間に充てることが目的という声も多いみたい」。

なるほど~、そういうことなのか。

それなら我が母校にも、需要はありそう。

早速ネットで調べてみると、あるある、「宿題代行」。

もちろん「宿題代行」については、賛否両論いろいろあるけれど、「夏休み中、通塾+塾の課題やってて、しかも学校より2年先の授業受けてる子とか見ちゃうと、まあ全部やってられないよなという気持ちはわからなくもない」という親の書き込みがあった。

私がまったく思いもつかなかった世界だけれど、学校のレベルよりもずっと先の勉強をしてる、そういう子たちは確実にいるんだと、改めて。

そこで思い出したのが、フランスの「宿題」論争。

フランスの公立小学校では、記述を伴う宿題が法律で禁じられている。

理由は、「宿題は子供にとって苦痛なだけで効果が薄く、しかも移民の子は親に勉強を見てもらえないなど、家庭による教育格差をも拡大する」というもの。

「学校は公的領域、家庭は私的な領域であり、それぞれの場での教育は別のもの。その結果、学校の宿題が家庭の時間に侵入するのは、公による私の自由の侵害ということになる。また、知育は教師という専門家が行ってはじめて質を保証できるもので、家庭は家庭でしかできない徳育に集中するべきだ、とも考えられている」、のだそう。

こう説明されると、「宿題廃止論」はそれなりに筋が通っていると思う。

我が家には子供はいないけれど、小学生の甥っ子がいる。

だから、「夏休み」といえば、「甥っ子はちゃんと夏休みの宿題終わらせたのかな~」、と気になるけれど、せっかくの夏休みなんだから、勉強だけじゃなくて、普段はなかなかできない自分の好きなことをたくさん経験して心豊かに過ごして欲しい、とも願う。

日本式とフランス式、宿題の有無はどっちが良くても子供に国は選べないし、「宿題」の考え方は様々だけれど、「宿題代行サービス」が世に出てくるようでは、もはや「宿題」の意義は乏しい、というのが現実だと思う。

「宿題代行サービス」の出現によって、日本ではこれまで当たり前だった「宿題」の在り方について、議論されるべき時が来たのかもしれない。

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