女性とキャリア

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先日、高校の同級生とランチをした。

彼女は、大手メーカーの北海道支社で働いているキャリアウーマンで、このたび管理職に昇進したばかり。

高校の頃から頭の回転が速くてキレがよかったけれど、ますます磨かれて、バリバリのワーキング・マザーになっていた。

職場が近いことがわかったのは最近のことで、2人だけのランチでゆっくり話をするのは初めて。

驚いたのは、彼女の仕事と家庭の両立状況。

彼女曰く、いわゆる「凄まじい男尊女卑」の職場で唯一の女性課長。

共働きで、小学校低学年の一人息子の育児中。

かつ、最近は本州に住む高齢の両親の介護問題(母親は施設で数年前から寝たきり、一人暮らしの父親は80代)が、家庭内での重要なテーマになっているのだそう。

彼女自身、ご両親が高齢になってから生まれた子供だそうで、本人も結婚・出産したのが30代後半だったとのこと。

親も晩婚、自分も晩婚で、40代半ばの今、キャリアと育児と介護のピークが、全部一気に押し寄せてきたのだと教えてくれた。

そんな大変な状況にあっても、全国転勤のある会社だから、近々転勤の可能性もあるのだという。

そして、次に転勤と言われたら、「札幌の旦那に子供を預けて、自分はひとりで単身赴任する」ときっぱり。

「旦那の助けもなく子供を連れて行ったら仕事に集中できないから」、と。

そのくらいの覚悟がないと、総合職は務まらない。

転勤は大変なことだけど、幅広い経験ができて、キャリアアップ、自分自身の成長につながる。

それは私もよくわかる。

ただ、自分自身の経験から言っても、小さな子供にとって、母親の存在、精神的な支え、というのは絶大なもので、世の中のお父さんたちには本当に申し訳ないけれど、その絶大な存在感は、父親の比ではないと感じる正直な気持ちもある。

子供が小さいころに母親が一緒にいてあげられないというのは、「子女育成」という視点から考えると本当に悩ましいことだと思う。

「仕事を続けたいし、そういう仕事を選んだのは自分だから受け入れるしかない」と彼女は割り切っているようだったけれど、なんとも複雑な気持ち。

母親世代は結婚したら仕事を辞めるのが当たり前、それが女性の「あるべき姿」だったけれど、私たちの世代は仕事と家庭の両立が当たり前の時代になった。

とはいえ、世の中はまだまだ男性中心で、環境が整っているとはいいがたい。

多くの企業のシステムは、いわゆる「専業主婦」の妻を持つ「男性」が働きやすいように作り上げられたもので、「女性」が今のように社会進出してくることなど、当時はまったく想定していなかったはず。

だから、総合職なら男性と同じように、「 いつでも働きます、 どこにでも行きます、なんでもやります」が大前提。

従来、女性は対象とならなかった転勤も、いまは当たり前になった。

そんなシステムの中で働いている女性は、仕事を続けるなら、男性の働き方に合わせて、知恵と工夫でそれぞれが道を切り開いて行くしか方法がないというのが現実。

多くの女性が社会に進出しているけれど、結局、「仕事の負荷は『男女平等』で、育児や家事の負担は圧倒的に『女性が一手に担う』という状況が続いているために、ワーキングマザーは自分の役割に葛藤して苦しむことが多い状況に陥っている」、と言われている。

そんな時代に、葛藤を完全に乗り越えて覚悟ができている彼女を見ていると、働く母親は、こういう「動じない」強さが子供にとって何より必要なのかもしれないと思った。

たとえ近くにいなくても、そんな母親の強い姿勢を見て育つ子供には、プラスの影響もまた大きいのかもしれない。

女性とキャリアについて、いろいろと考えさせられるランチ・タイムだった。

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