早いもので、年が明けたら、父が亡くなってから丸六年になる。
冬は雪で悪天候になる心配があるので、冬になる前の、10月の3連休を利用して7回忌法要をした。
行年69歳で亡くなった父。
次女の私は、高校卒業後、一浪して東京の大学に行って社会で役に立つ可能性の少ないフランス語を専攻して、フランスにホームステイまでさせてもらって好きなことばっかりしたあげく、卒業後、いわゆる大手企業に就職したと思ったら2年もしないうちに辞めて転職、札幌に戻ってきたと思ったら、今度はイギリス人と国際結婚。
3姉妹の中で、一番好き放題して親の期待を裏切って、金銭的にも精神的にも最も負担と心配をかけてきたのに、親孝行らしいことは何もできなくて、感謝の気持ちも一度もちゃんと伝えることができなかったから反省ばかり。
本当に寛大な親だったと今になってつくづく思う。
年を重ねれば重ねるほど、親の気持ち、苦労がわかるようになる。
もっと一緒にゆっくり日本酒でも飲みながら語りたかった。
生前伝えられなかった感謝の気持ちを今!とばかりに臨んだ、大切な父の七回忌法要の途中、ありえない出来事が!
私の隣で正座をして熱心にお経を唱えていた妹の黒いストッキングのかかと部分に、
まさかの1円玉大の丸い「穴」発見。
喪服で全身黒いのに、妹が足がしびれないようにちょっと座り方を変えた瞬間に、それまでスカートで隠れていた、その部分が露わに。
ツーっと伝線しているわけではなく、かかとの真ん中に、見事に大きな丸い「穴」。
その「穴」を、妹の後ろに座っていた小学生の甥っ子と一緒に発見して、「あっ!」って顔を見合わせた瞬間、もう笑いがこみ上げてきて大変。
こんな時に笑っちゃいけない、笑っちゃいけない、と冷静になろうとすればするほど、その「穴」のイメージが強烈に頭の中に広がって、笑いを堪えるのに必死。
お経どころじゃない。
今思えば、そっと席を立って、聞こえないところで大爆笑してすっきりしてから、何事もなかったようにまた席に戻れば良かったけれど、父の七回忌ゆえ娘としてそんなことはご法度。
あれほどの、笑ってはいけない場面で笑いを堪える苦しみはもう二度と嫌・・・。
勘弁してくれ、妹よ。
そんな今回の7回忌で大活躍だったのは、父が亡くなった時には、まだこの世にいなかった、3歳の姪っ子。
7回忌の場で、ありえない「笑い」を提供してくれた妹の娘。
オトナだけだったら、しんみりと暗くなるところ、姪っ子のお陰でものすごく賑やかに。
父が見たかったのは、3姉妹それぞれが家族と楽しく賑やかに過ごしている、こういう幸せな姿だったはずと思うと、良かったな~。
「お笑い」が好きな一家の末っ子らしく、マイブームは、 エグスプロージョンの「本能寺の変」。
大好きなクマのぬいぐるみをリュックに背負って、ちょこまか歩き、いつでもどこでも「本能寺の変」を踊りだす。
法要から始まって、親族が久しぶりに集まって賑やかに過ごした1泊2日。
今、3姉妹それぞれが健康で幸せに明るく過ごしているのは亡くなった父と、明るい母のお陰と改めて。
きっと法要中の「お笑い」も、亡き父にとっては許容範囲。
むしろ、わが娘たちはもう何があっても大丈夫と安心してくれたかも・・・。
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