あの時代のクリスマス

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12月に入ってから、仕事帰りに近所のコンビニによると、やけに懐かしい曲が聞こえてくる。

ある日は、山下達郎の「クリスマス・イブ」(1983年)。

ある日は、ユーミンの「恋人はサンタクロース」(1980年)。

またある日は、ワムの「ラスト・クリスマス」(1985年)。

そうだ、もうすぐクリスマス。

いまだにコンビニで、30年前の80年代のクリスマスの名曲が聞こえてくるのは不思議な感覚だけれど、聞きなれた懐かしいクリスマスの定番ソング、名曲の数々に胸が切なくなって、買い物が終わってもそのままいつまでも聞き続けていたくなる。

そして、今、You Tubeで定番のクリスマス・ソングを聴きながらブログを書いている。

あまりに懐かしくなって、山下達郎の「クリスマス・イブ」と17歳の牧瀬里穂のコラボで大ブレイクしたJR東海の「クリスマス・エクスプレス」のCMをYou Tubeチェックしてみた。

そのCMに、最近こんなコメントを寄せている人がいた。

「この頃の方が今より時間が濃かった気がする。人の体温も高かった気がする。少し野暮ったいけど、今よりパワーがあったよね」。

まったく同感。

気になって調べてみると、このCMは、「国鉄分割民営化により1987年に発足したJR東海が、最初の企業広告として遠距離恋愛を題材にして制作したもの」だった。

このCMを手掛けたクリエイターは、「1988年(昭和63年)、“時代の気分”が『国全体を包み込む大きな不安』を持っていると感じ、『こんな夜は、一番大切な人のそばにいて安心したい』とのメッセージに基づき、12月に放映するCMとして、遠距離恋愛のカップルが新幹線でクリスマスに再会を果たすストーリーを描いた」、のだそうだ。

音楽といい、ストーリーといい、わずか数十秒なのに、30年経った今も色あせない伝説のCM。

メッセージは、「ジングルベルを鳴らすのは帰ってくるあなたです」。

「このCMが放映されると、日本において『恋人同士でクリスマスを過ごす』という新たな文化が生まれるなどの社会現象を巻き起こした」のだそうだ。

そうだったんだ。全然知らなかったけど、CMのチカラってすごい。

あれから30年。

日々伝えられるニュースを見ていると、今の日本は、「安心」が得られるどころか、当時と同じように、いや、それ以上に、「国全体を包み込む大きな不安」の中にあるような気がする。

CMがブレイクしたころは、携帯電話も、SNSのようなコミュニケーション手段もなかった。

今は本当に便利になった。

恋人と駅で待ち合わせをしていても、昔のように全速力で走って間に合わせる必要もなく、携帯で電話するか、「ごめん、遅れる」とメッセージを送れば、それで済む。

そう思うと、便利さと心の豊かさかは、もしかしたら反比例するのかもしれない。

生活は当時とは比べられないほど便利になったけれど、その便利さと引き換えに、時間の密度はより薄く、人の体温はより低く、とってもお洒落になったけど、なんとなくパワーがない・・・、そんな時代になってしまったような気がする。

簡単にメッセージを送れる、そんな時代になったけど、どんなに便利になっても、相手を思いやったり、尊重する気持ちは忘れないようにしたいと思う。

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