今日は父の命日。
6年前の今日、年末に風邪をこじらせていた父が布団の中で横向きになって寝たままの状態で死んでいるのが見つかった。
「死因は急性心不全。苦しみながら死んだ場合には、心臓を手で押さえていたり、苦しい表情をしていたり、指が曲がっているなどの苦しみもがいた形跡がありますが、お父さんにはまったくありません。本人もまさか自分が死ぬとは思ってもいなかったでしょう」、と検死医が教えてくれた。
「すーっと呼吸をした時に、そのまま呼吸が静かに止まってしまったようです」、と。
いくら体調を崩していたとはいえ、ただ寝ているだけで死んでしまうほど、そこまで体が弱り切っていたのかと思うと、親の「老い」というものが本当に切なかったけれど、「死ぬ瞬間にまったく苦しんでいなかったようだ」という医者の説明に、私たち残された家族は大いに助けられた。
まだ68歳だった。
あれから丸6年、父の命日のお参りに行こうとしていた今日の未明、我が家であり得ないことが起きた。
状況はこうだ。
今日の未明、トイレに起きたついでにリビングの暖房の温度を上げておこうとリビングに行った。
ふと何気なく部屋を見渡すと、床の一か所に真っ赤な液体がぶわっと広がっていた。
真っ赤な液体の量は、ちょうどグラスワイン1、2杯くらいの量で、ポールがワインでもこぼしたのかと思って、慌ててキッチンペーパーで拭き取った。
拭き取ってわかった。
ワインじゃない、血だ。
しかも血なら相当な怪我をしている量だ。
でも、誰の?
バブーもポールも寝室で寝てるし、私じゃない。
パニックになったけれど、最後に寝たポールに何かあったに違いない。
慌ててポールを起こして顔を見ると、アゴがパックリ切れていて、傷口に真黒になった血が固まってる。
患部にティッシュを充てると若干血が付く程度で、ほとんど血は止まってる状態だったけれど、リビングの血はコレだ!
お正月でお酒を飲み過ぎて、すっかり酔っぱらっているポール。
傷口を洗って、絆創膏を貼ってあげたけれど、「わからない。覚えてない」を繰り返すばかり。
「痛くないの?」と聞いても、「痛くない」と、そのままベッドでスヤスヤ。
傷は処置したし、幸いなことに血も止まってる。
酔っ払いと話しても無駄。
明日ゆっくり話を聞こうと思って、とりあえずポールを寝かせて、私も寝ようとしたけれど、おびただしい血を見た恐怖でまったく眠れない。
眠れない頭でいろいろシミュレーションしてみたけれど、どうにもこうにも事情がわからない。
血のかたまりがあったのは床の1か所だけで、周囲の家具やドアにも血の跡がまったくない。
アゴがどうして切れたのかもわからない。
考えられるとしたら、
ポールが酔っぱらって転倒⇒床にアゴをぶつけて切れた⇒そのままそこで起き上がれず少々眠ってしまった⇒起き上がった時には血も止まってた⇒それから寝室に移動して普通に寝た。
ってことだけど、そんなことってある?!
転倒してアゴを切って、血がたくさん出てるのに、気づかないなんて・・・。
そして、眠れず朝を迎え、ポールにもう一度確認したけれど、「まったく覚えてない」、と。
なので真相はわからずじまい。
とりあえず大事には至らなかったので良かったけれど、本当にお酒は怖いと思った、「ポール、血の日曜日事件」。
一瞬、本当に一瞬だけれど、ポールのアゴの傷を見る前は、自分の夫が自殺未遂でもしたのかと思って心臓がバクバクした。
6年前に父を亡くし、今度は夫・・・、と体が震えた。
そんな私の恐怖などまったくわかるはずのないポール。
一応申し訳なさそうな顔はしてるけど、「本当に全然覚えてない、、てへぺろ☆(・ω<)」。
最近、私の周囲で、「飲み過ぎて覚えてない」出来事がなぜかよく起きる。
今回、発見したのが遅くてすでに血が止まっている時だったから良かったものの、もし私のシミュレーション通りに、ポールがリビングの血だまりの中でうつ伏せに倒れている状態で発見したとしたら、気が動転して、私の方が心臓発作を起こしていたかも。
私もお酒が好きなので飲みたい気持ちはわかるし、お酒に失敗はつきものだけど、お酒は楽しく飲むもの。
周囲に心配や迷惑をかける飲み方は絶対にしないこと!
コレ、鉄則だけれど、夫のようにお酒に強い人ほど「自分は絶対大丈夫」と過信する傾向が。
お酒好きな人は新年会で飲み過ぎないように充分ご注意を。
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コメント
お父様の命日にそんな事が起きるとは・・・かなりの心労でしたね(v_v;
ポールさんはさぞ痛かったでしょうが、記憶が無いとは。。。
お酒をのんでも、のまれるな!ですねっっ
しばらくしてから、
ポールさんに、どれだけ怖い思いをしたかを話してみても良いかもしれませんよ?
私はお酒を呑めないので、お酒で記憶を無くした経験はありませんが、
病気の症状で記憶障害が起き、記憶が無い!という経験はあります。
私は記憶力があることが自慢だったので、
どうしても思い出せないのが残念でなりませんでしたが、
先生・看護師さん・患者さん、そして家族や友人に話を聞いて、
記憶の構築をしました!(笑)