仲良し女子が、東村アキコさんの『東京タラレバ娘』という漫画を貸してくれた。
読んで思った・・・。
まがりなりにも結婚してて良かったぁ~。
ストーリーはこうだ。
「タラレバばかり言ってたらこんな歳になってしまった」。
恋も仕事もうまくいかず、「キレイになったらもっといい男が現れる!」、「好きになれればケッコンできる!」、と焦りながらも「女子会」を繰り返すアラサー女子3人組の物語。
『このマンガがすごい! 2015』(宝島社)オンナ編 第2位を受賞しているのも納得。
正直、相当面白い。
自分が独身当時にリアルで読んで衝撃を受けた、「負け犬の遠吠え」的、自虐インパクト「大」。
私はアラサーからアラフォーの真ん中で運よく結婚できたから良かったけれど、そうじゃなかったら・・・、この登場人物たちとまるで同じ、だったと思う。
妙にリアリティのある自虐ネタが満載な、この漫画の絶妙に面白いところは、時に教訓めいたストーリーがあるところ。
一番響いたのは、アラサーになると「チャンスがピンチ!」、というストーリー。
主人公で脚本家の倫子が、仕事がうまく行かず悩んでいたときに、ある仕事の話が舞い込み、「このピンチを絶対チャンスに変えて見せる!」、と意気込んだところ、20代のイケメン男子が、「あんたらの歳だと、チャンスがピンチなんだよ」、ときっぱり否定。
続けて、「ピンチがチャンスなのは若いうちだけ。新人じゃないんだから、結果出せて当たり前。ピンチヒッターが空振りしたら無能扱い。ピンチヒッターがベテランであればあるほど、スタメン落ち⇒戦力外通告⇒契約解除。分かるか?これでこけたら、あんたが戦犯ってことにされる」。
実にいいとこついてる。
一般的に言われているのは、「ピンチがチャンス!」。
なんとも前向きな考え方だけれど、それは男子も女子も若い頃に限られた話で、歳を取ると、「ピンチはピンチ」で、「チャンスさえもピンチ」になることがあるから現実は怖い。
なるほど~、と妙に納得。
ただのギャグではなく、シュールな現実。
夢や理想ばかりを追い続けていると、やがて、その夢や理想が打ち砕かれる時が来る。
その現実に最初に気づかされるのが、30代なのかもしれない。
それを乗り越え、人は強くなり、人間味が出てくるというもの。
「チャンスがピンチ!」になる現実を味わって初めて、自分を語れるようになるというもの。
そういう意味で、笑えるけどとっても深~いこの漫画、お薦めです。
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コメント
えりぽんさん、こんにちは。
東村アキコさんは「かくかくしかじか」という作品も、と~ってもお勧めですよ。随所にギャグがあったりと笑えるマンガですが、読み進めるごとに、最終巻に近づくにつれ胸にしみて涙涙・・・多様な感情による涙が零れ落ちる内容です。
未熟だった若いころの自分(・・・それがあって今の私が形成されていたとしても)、おそらく昔は理解できなかっことが、ようやく今ならわかる事が増えてきたので共感する場面が多いのかも知れません。
是非是非よんでくださいね。