

先日、10年前に自宅を購入したハウスメーカーから、大規模修繕を薦めるパンフレットが届いた。
10年を機に家全体をチェックして必要な修繕をしましょう、というもの。
人間と同じで建物も生きている。
経年するとあちこちゆがんだりして不具合が出てくるのは避けられないこと。


去年は我が家の融雪機と暖房を修理。
食洗器も突然壊れて修理してもらった。
今年は新年早々、洗面所の不具合の修理のため、業者に来てもらった。
まだ10年なのに、毎年必要に応じてあちらこちらをお直ししてもらっている。
さらに全体をチェックして修繕なんて、費用のことを考えるとそう簡単に「はい、お願いします」とは言えない。
そんな時、日本の家屋の平均寿命はどのくらいなんだろうとふと気になって調べてみたところ、あるサイトに国際比較が出ていた。
「日本27年。アメリカ103年。イギリス141年」なのだそうだ。
他のサイトを見ても日本は27~30年というのが一般的らしい。


ポールは以前、イギリスで売りに出されている中古の家を買って、後で高く売る商売をしようと画策していたことがあった。
日本で生まれ育った私には、中古で買った家を、数年後に買った金額以上の額で売って利益を得る・・・ということがどうしても現実的に思えず、リスクを考え、のらりくらりとかわして提案には乗らなかった。
だけど、今更ながら乗っていたら良かったかもと思う。


そのサイトに、「欧米の住宅寿命が長い理由の一つに『付加価値をつけて売る』という考え方がある」とあった。
「日本では長く住むほどに家は痛み、その価値は低下して最終的にはほとんどタダみたいな価格になってしまいますが、欧米では住むほどに価値を上げて高値で転売できるのです(もちろんすべてではありません)。 オーナー自身が手を加えて家をグレードアップ! 住みながら家の価値を自分であげてゆくのです」。


日本にはない住宅の考え方。
日本の住宅が短命になった理由として、「ハウスメーカーによる過剰ともいえる採算性の追求。安くて早い家の量産。そのニーズに応えるべく誕生した安価な新建材の氾濫etc。日本の家屋が短命になった原因には、「安く・早く」の家造りが生んだ品質低下の悪循環がある」と説明されていた。
つい最近も、大手メーカーの「くい打ち」問題が発覚したばかりだけに大いに納得。


日本の住宅はイギリスの住宅に比べると、5分の1年しか住めないことになるし、住宅ローンがようやく終わるころには平均寿命が来て、もう一度建て替えなければならないことになる。
ローンもまだまだ残っているのに、いやはや、どうしたものか。
白髪の猛威と四十・・・いや五十肩の痛みに悩む日々。


自分と家のどちらが、この先あと何年、大規模なメンテナンスをせずに健康で自力で立っていられるか。
年を追うごとに切実な問題。。。
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