『かくかくしかじか』

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以前、このブログで、東村アキコさんの漫画、『東京タラレバ娘』を読んで面白かったことを書いたとき(←詳細はココをクリック)に、ブログを読んだ方から、「『かくかくしかじか』という作品も、と~ってもお勧めですよ」、とコメントを頂いた。

以来、ずっと気になっていたこの作品。

書店員を中心とした有志による選考委員らが、「今、一番友達に薦めたいマンガ」をコンセプトに選ぶ、「マンガ大賞 2015」にも選ばれている。

その話をすると、読書家で漫画好きの仲良し女子が全巻持っていて、「きっと、泣けますよ~」と貸してくれた。

そして、このゴールデンウィークに全5巻を読破!

泣きました。

ポロポロ、ポロポロ、泣きました。

何とも言いようのない気持ちがこみ上げてきて、胸が熱くなり、読後しばらくぼーっとしてしまった。

ヒット作連発の漫画家・東村アキコさんが高校時代~漫画家になるまでの実話。

高校時代に出会った、絵画教室の、鬼のように厳しい恩師の話。

その恩師の厳しい指導、あの時の出会いがあったから今がある。

なのに、それほどお世話になった先生に、恩返しができなかった。

あれほど自分のことを気にかけてくれていた先生なのに、自分の生活が忙しくなってくると、鬱陶しくなって距離を置いたり、無視したり。

そして、その恩師が若くしてガンで亡くなってしまう。

作品の中で、何度も、「先生、ごめん」というセリフが出てくる。

自分のことしか考えていなかったと若気の至りをどんなに悔やんで嘆いても、時間は取り戻せない。

あの時はあーするしかなかったと自分を納得させつつ、一方で、それは言い訳でしかない、と諭す自分がいる。

誰にでもある苦い記憶。

若いころはわからなかったけれど、大人になってこそわかるその切なさが、心に響く。

人は誰しも、人生を正しい方向に導いてくれるガイドのような存在が必要なのだと思う。

必ずしも親である必要はなく、導いてくれる大人。

才能や個性を見極め、叱咤激励し、もっとできる、もっとやれる、と才能を伸ばしてくれるガイドのような存在。

そんなガイドに運命的に出会えた東村さんは幸運だ。

「先生、ごめん」じゃなくて、「先生、ありがとう」。

これほどの人気作家になったのも、本人の持って生まれた才能と根性、先生にしごかれて得たデッサンの技術、しっかりとした下積みがあったからこそ。

たかが漫画とあなどるなかれ。

「基本」の大切さ、「義理」、「人情」、「信念」などなど、考えさせられること、学ぶことがたくさんあり。

自分のやりたいこと、仕事とは何なのか、、そして、人間関係について、深く深~く考えさせられるこの作品。

作者同様、学生の頃、親や周囲に甘えて、好きなことだけやって楽しんで、なんとかなるさとただひたすら前向きで、根拠のない自信に溢れ、人生にノープランで過ごしてきた自分に、思いっきり「喝」を入れたい気持ち。

普段は封印している、心の奥の深い深~いところにチクチクささって、ただただ涙。

お薦めです。

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コメント

  1. えりこさん、英検1級合格おめでとうございます。
    「かくかくしかじか」も読んでくださりとても嬉しかったです。
    ここ数年ブログに綴られている英検受験への勇ましい姿や通訳学校での奮闘ぶりが、原作のアキコと重なってみえて、えりこさんはきっとイケるんじゃないかと思っておりました。
    難関突破の次に目指すものがまだあるようなので、夢の実現に向かって走り続けてくださいね。

  2. >ふくろううさぎさn
    ありがとうございます。
    「かくかくしかじか」、本当に面白かったです。
    なんだかとっても影響されてしまって、今回英検1級にめげずにトライできたのも、マンガのお陰。
    夢中になれるものがあることや、そう導いてくれる指導者がいることが何より幸せだな、って漫画を読んで思いました。
    そして、基礎を徹底的に学ぶことの大切さも。
    漫画を読んで号泣し、大いに影響を受けました。
    ご紹介いただき、心から感謝です!
    こちらこそ、ありがとうございました。

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