札幌のALTが大変なことになっている。
ALTというのは、”Assistant Language Teacher”の略で、「日本人教師を補佐し、生きた英語を子どもたちに伝える外国語指導助手」のこと。
札幌市と契約していた会社が、必要なALTの数を確保することができず、5月になって契約を解除されたことで、この春からの仕事を待っていた先生たちが、突然仕事を失った。
中には、札幌で働けると思って前職を辞めて地方から札幌に移り住んできたものの、職を失って右往左往している人もいる。
夫がイギリス人なので、友人・知人には、札幌在住の外国人も多く、実際にALTの仕事をしている人も何人もいる。
フェイスブックでは、数日前から今回の件についての悲痛な叫びが続々とアップされている。
いつもは明るいAさん。
フェイスブックには、いつも楽しい投稿ばかりだったけれど、さすがに精神的に参ってしまったと、「日本は好きだけど、もう今度という今度は我慢できない」と、今回の一件について長文を投稿していた。
彼女の投稿を読んで愕然とした。
Aさんはアメリカ人で、まだ若いけれども指導経験が豊富なALT。
元気で明るく、いわゆる子供たちが大好きになるタイプの、極めて典型的な陽気でハッピー・オーラ満載のアメリカ人。
見た目や雰囲気はもちろん、英語の学習教材でよく聞くアメリカ英語を話すだけに、英会話学校にしても、昨今、英語のネイティブ講師は意外と少ないのが実態の中、本当に貴重な存在なのだ。
なのに、あっさり契約解除なんて・・・。
今回の契約解除問題の背景には、その会社が派遣を予定していたALTのうちの約20人が4月下旬になって、「よりチャレンジングな(やりがいのある)新たな仕事が見つかった」などとして一斉に派遣を辞退したことが原因と新聞報道にあった。
要は待遇の問題なのだ。
ALTの仕事内容と待遇のバランスの悪さ、派遣先の学校には英語を話すことができる先生がほとんどおらず、コミュニケーション不全に陥り、孤立し、精神的な不調を来たしそうになったなど、よくない噂も広がっている。
充分な待遇がなければ、いい先生が来てくれるはずがない。
しかも札幌の場合、契約期間がたったの1年と、安定には程遠い。
同じ北海道でも、函館の場合は、5年なのだそうだ。
充分な待遇がなければ、派遣辞退はいつでも起きる。
将来を担う札幌の子供たちが、英語を身近に感じるにはALTの存在は欠かせない。
ALTの待遇改善と子供たちの英語環境整備のために、札幌市には早急な改善と対策をお願いしたい。
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