先日、一回り年下の知人にあることを頼まれた。
頼まれたのは座談会のようなもので、40代で、働いている女性ばかり数人がどうしても必要なのだという。
相当困っている様子だったので、「テーマ」に躊躇はあったものの引き受けることにした。
それから数日後、参加メンバーと日時が決まったとメールが来た。
参加するAさん、Bさん、Cさんの写真とプロフィールも一緒に書かれていた。
そして、文面の最後に、「このような方々と一緒ですが、大丈夫ですか?」とあった。
この「大丈夫ですか?」の一文に頭を抱えてしまった。
他のメンバーと比較して、「大丈夫ですか?」って、私がいたわられているのは、どの部分?
職歴?!知識?!生い立ち?!容姿?!
「大丈夫じゃないから、やっぱり遠慮します」、って断るべき?
引き受けた時は喜んでくれていたけど、他にも人が見つかった今、もしかして、私が断るのを望んでる?
邪推したらキリがない。
たまたま仲良し女子が飲みに誘ってくれたので、ことの顛末を話した。
すると、彼女は言った。
「今、若い子たちの間では、『大丈夫』が本来の意味で使われていないことが多い。雑誌や新聞でも取り上げられているくらい、使い方に違和感を感じてる人も多い言葉なので、もしかしたら、彼女は若いから、間違って使っているのでは?」。
早速、ネットでチェックしてみると、たくさん出てる、「若者の『大丈夫』の使い方がおかしい」という話。
その代表例が、50代上司「今度、飲みに行かない?」、20代若者「大丈夫です」、というやり取り。
50代上司は「大丈夫」=「イエス」だと思っても、この場合の20代若者の「大丈夫」は、「ノーサンキュー」。
「私を誘ってくださるようなお気遣いはなくて大丈夫です」、という意味なのだそうだ。
もうひとつの代表例が、「今、お電話大丈夫ですか?」、「今、お時間大丈夫ですか?」の類で、この場合の「大丈夫ですか?」は、「よろしいですか?」の言い換え。
私のケースは後者で、「この人たちと一緒ですが、よろしいですか?」というただの確認だったのではないかと彼女は言う。
本当のところは分からないけれど、どうやら「大丈夫」は、昨今いろいろ便利な使い方がされているらしい。
そんなことを女2人で話していた行きつけの夜の蕎麦屋。
お蕎麦を食べ終えたところで、若い男の店員さんが蕎麦湯を持ってきてくれた。
その時の言葉が、「蕎麦湯、大丈夫ですか?」。
この場合の、「大丈夫ですか?」は何用法?!
その後、トイレに行った。
私の前にいた年配の女性が、ノックをせずにトイレの個室のドアを開けたところ、中に人がいた。
どうやら鍵をかけ忘れてトイレに入っていたらしい。
どんな姿を見てしまったのかはわからないけれど、年配の女性は、見てしまった女性に、「あら、ごめんなさい!!大丈夫?!」と声をかけていた。
気配り表現であることだけは間違いなさそうだけど、「大丈夫」の意味が、なんだかよくわからなくなってきた・・・。
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