休日、静かに家で過ごしているとチャイムが鳴った。
ポールが玄関先に出て応対して、ものすごい笑顔で戻ってきた。
「玄関の割れたタイルを無料で修理してくれるんだって!」。
手には名刺。
確かに築10年の我が家の玄関のタイルは、ところどころがポロポロと欠けている。
最初の頃こそ気になったものの、今ではこんなものかと放置。
たいして気にもしていなかった。
「僕の日本語のリスニングが間違いじゃなければ、絶対『タダで修理する』って言ってたから、心配なら名刺のところに電話して確認して」、とポール。
半信半疑で電話をかけてみると、近所の建物のタイルを修理をしていた工事業者の方が、すぐ近くの我が家の玄関のタイルを見て、その建物と同じタイルを使っていると確信。
聞けば、我が家のタイルはメーカーの不良品で、札幌のような寒冷地には適していない素材だったため、冬場、タイルに沁み込んだ水が凍って内部で破裂し、それが原因でポロポロと砕けているということだった。
メーカーが認めるクレーム品なので修理に一切費用はかからないし、手続きも特に必要ない。
許可さえもらえれば、うちが修理してあげますよ、ということだった。
そんなことなら是非、と思うものの、「タダより高いものはない」という言葉が頭をよぎる。
そして、それから数週間が経ち、何度かのやり取りの末、今朝、業者がやってきて、タイルを全部ガリガリ削ってはがして行った。
次は、雨の日を避けて、天気がいい日に張り替えに来るとのこと。
一切なんの書類も提出していないし、サインもしていない。
こんなことって本当にあるのだろうか?
心配になって、改めてタイルを削っている作業員の方に確認しても、「今回の費用はメーカーが持つので一切かからないと聞いている」とのこと。
どんな小さなサービスを受けても費用が発生する昨今。
こんなうまい話があるわけがないと、なんだか狐につままれた気分。
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