イギリス EU離脱の余波

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夜、友人の誕生日を祝って帰宅すると、ポールが「話したいことがある」と真剣な顔で言ってきた。

「なに、なに、どうしたの?」というと、

「イギリスがEUを離脱したら、ふたりでイギリスに住むことはもうできない」、とポール。

「今は日本に住んでるんだから問題ないじゃん」、というと、

「将来の生活の選択肢がなくなっってしまったってことだよ。だから、腹が立って、残念で仕方がない」、と怒りが収まらない様子。

イギリスがEU離脱を選んだ一番の理由は「移民問題」だと言われている。

それを証明するかのように、離脱決定後にイギリス国内のさまざまな地域で人種差別的な攻撃が報告されていのだそうで、今朝、ネットを見ていると、つい先日、「マンチェスターのトラム内で、ビールを飲んでいる10代の若者たちがアフリカ系とみられるアメリカ人男性に口汚く罵る動画」が公開されていた。

「アフリカへ帰れ!」、という罵声ではじまるその動画。

言われた男性も黙っているわけではなく、「君たちはいくつだ? 18歳? 19歳? 私は君たちより長くここに暮らしているぞ」と言い返す。

さらに言い合いが激化、若者たちが男性の前まで来てビールを浴びせ、トラムから降りるように要求した。

結局、若者たちがトラムを降りて、大事になることはなかったけれど、イギリスに住む外国人なら誰もが「自分も同じ目に合うのでは」と恐怖を感じるような光景だった。

同じ記事の中で、見た目ですぐにイスラム教徒とわかる女性が、「自分たちはおまえたちが出て行く方に投票したのに、なぜまだここにいるんだ」と直接言われたという話が載っていた。

「EU離脱は一部の人たちにとっては偏見が合法化されたようなもの」という解説が出ていた。

ポールは私にこう言った。

「母国のイギリス人の多くが、自分の外国人の妻(=私のこと)が、イギリスに住むことに『NO!』と言ったんだ」、

これが2016年のイギリスの現実だなんて、本当に悔しくて、悲しい。

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