プロって大変なのだ

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通訳学校の同じクラスでレッスンを受けている仲良しのAちゃんが、先日、プロ・通訳者デビューを果たした。

一緒に勉強してきた仲間だけに、私も心から嬉しい。

デビュー直前になると、欠かさず通っていたレッスンも休み、ひたすらデビューに向けて専門用語の暗記をしていたAちゃん。

プロとして通訳の仕事をする以上、絶対にクライアントさんには迷惑をかけられないと、別の仕事をしながらも徹夜して、頭がおかしくなりそうなほど勉強している、と教えてくれた。

聞けば報酬も悪くないという。

頑張れ!Aちゃん。

そして、数日間続いた通訳業務が終了したはずの夜、「お疲れさま~。プロ・デビューはどうだった?」とラインを送ると、「酷かった・・・」と一言だけ返信があった。

そして、「どんな風に?」と返すと、すぐに電話がかかってきた。

それから延々1時間、辛かったプロ・デビュー話を語ってくれた。

聞けば、英語⇒日本語の通訳を担当したのは、タレントでイタリア人のジローラモさんのような陽気なヨーロッパ人だったのだそう。

自社製品を売り込むための商談にきたはずなのに、とにかくやることなすことすべてがとにかく適当で大雑把。

しゃべりまくる上に、辟易するほど下ネタ満載だったのだという。

プレゼンで、売るはずの商品のある重要な部品が壊れると、「男性の一番大事な部分がもぎ取られてしまったので、性別が変わってしまいました。アハハ(笑)」、とか、とてもじゃないけど、お金が絡むピリピリしたムードの商談の中で通訳できるような内容ではなく、無言になるか、気を遣って違う言い方をせざるを得ないことも度々だったと・・・。

通訳学校ではいつも、自分の判断で付け加えたり省略したりせず、「言ったことをそのまま」伝えるのが通訳の役目=「黒子」だと教えられているだけに、想定外。

おまけに、日本側の商談相手から何か質問される度に、ヨーロッパの本社に確認すると言っては携帯を持って外に行き、何十分も席を外して戻ってこないため、Aちゃんが商品の説明をして、セールス担当の役割をせざることを得ないことが何度もあったのだそう。

「もう嫌、もう懲り懲り。物凄いトラウマになっちゃった・・・」、と憔悴しきっていたAちゃん。

プロというのは、つまり、ヒト様からお金をもらって何かをする、というのは大変なことなのだ。

フリーランスならなおさら。

英語という意味では、これまで散々自己投資している以上、今後は少しでも回収したいな、という気持ちもないではない。

できれば、ボランティアではなくて有償。

・・・でも、私よりずっとずっと英語も日本語も堪能で先生にもいつも褒められているAちゃんが、ここまで憔悴しきってしまうとは、「有償」で仕事をするには、私程度ではおこがましいにも程があるということを痛感。

自分には、「まだまだまだだな、はるか彼方の遠い道」、と思わされたAちゃんのほろ苦プロ・デビュー体験。

何事も、「プロ」って本当に大変なんだ、とつくづく。

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