先月一杯イギリスに里帰りしていたポール。
今回久々に会う故郷の友人たちと特に話したがっていたのは、EU離脱問題。
残留派のポール。
今だに国民投票の結果を残念に思い、嘆き続けている。
自分の友人・知人たちも同じ思いだろうから、思いっきり母国の、この愚かな決断について語り合いたい、と、そんな意気込みで旅立った。
しかし、故郷に帰り、その話を持ち出してみると、意外なことに、離脱派が多数派だったのだそうだ。
思っていた以上に意見がかみ合わず、他人の意見は変えられない、と思い、途中で「EU離脱についてどう思うか」という問いを投げかけるのを止めたのだという。
帰国後、ポールは、「自分の考え方がおかしいのかと不安になってきた」とポツり。
絶対に自分が正しいと思っていても、周りが真逆の考え方の人ばかりだとすると、いわゆる「多数者効果」が働いて、だんだん疑心暗鬼になり、自信が持てなくなってくるのはよくあること。
「数のプレッシャー」というのは、本当に怖い。
「サクラ」を投入するような悪徳商法でもよく使われる手法だけれど、あるサイトの解説によると、「人は、友人でなくとも、同じ行動を多くの人がとっていると、疑念や危機感が薄れ、そうした『騙し』に無防備になる」のだそうだ。
国の将来のことを考えて自分で正しい判断をする、というより、周りにいるみんなと同じ、という安心感が判断材料になる。
今回の国民投票で、イギリス国内の地域によって明らかな違いが出ていたのは、そういうことだったのかもしれない。
そう考えると、国の将来を左右する大事なことを国民投票に委ねるというのは、リスクが大きい。
想像もしなかったことが起こり得る。
決まってしまったことだから仕方がないけれど、日本在住のポールは、母国のことを個人として独立して考え、残留派のスタンスを保っている。
だがしかし、そんなポールも、故郷にいたら多数派に押されて離脱派になっていたかもしれない。
そこで、いよいよ気になるのが某国の大統領選。
あり得ない、と思っていたことがあり得るかもしれない。
世界に与える影響が大きすぎるだけに、かなり気になる。
他国のこととはいえ、「EU離脱」どころの騒ぎじゃない。
ポールも私も、こればっかりは「自分がおかしいのか?」と思わなくて済む結果になることを祈ってる。
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