新卒・就活生へ

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最近、就活中の学生さんに会うことが多く、もう20年以上も前に就活をしていたころの自分を思い出す。

当時はインターネットなんて便利なものは無かったから、希望する会社に資料郵送希望のハガキを書くところからのスタートだった。

とはいえ、世の中はバブル真っ只中。

企業側は新卒採用にふんだんにお金を使うことが出来た時代で、リクルーターと呼ばれる先輩たちに、高級レストランに連れて行ってもらって愛想を振りまいているうちに話が進み、気がついたら「内定」をもらっていたという感じで、苦労らしい苦労はまったくしなかった。

問題なのは入社してからだ。

一言でいうと、学生の頃に思い描いていたイメージと違った。

苦労せずに手に入れたものは、簡単に手放しやすい。

「留学」という嘘の理由で2年もせずにあっさりと会社を辞めて、札幌に戻って来た。

それが「悲劇」だと気づいたのは、会社を辞めた後だった。

当時はまだ25歳。

バブル時の就活の経験だけで、「引くてあまた」の記憶しかなかった世間知らずの私は、いくらでも仕事が見つかるだろうと、本気でそう思っていた。

だけど、現実は甘くなかった。

「新卒」という肩書を失ってしまった以上、仕事を見つけるために必要なのは、即戦力としての専門性の高い「キャリア」。

「新卒」という肩書がある時は、企業はポテンシャルに賭けて採用してくれるけれど、いったん社会人の世界に足を踏み出してしまうと、「専門性」のない人を中途で採用してるところなどほとんどない。

大手企業の名前をいくつも並べて、どこにしようかな・・・、なんて迷えるのは「新卒」だからこそ。

札幌の実家で暮らすことができたから仕事がなくても路頭に迷うことはなかったけれど、親には、「大学までは面倒みてあげたんだから、後は自分でちゃんと稼ぎなさい」と言われ、とりあえず「つなぎ」にと駆け込んだのが「派遣会社」。

・・・が、そこでもまた「悲劇」が待っていた。

当然のことながら、派遣会社というのは、「専門性」のある人を、その「専門性」を必要とする企業に派遣するのが仕事。

派遣する時に必要なのは、その人の「実績」、「キャリア」なのであって、「ポテンシャル」なんてまったく必要とされない。

私の履歴書といえば、国立大学を卒業したということと、大手メーカーに「1年と少し」勤めていた、という事実だけで、キャリアとして、「これができます!」というウリが何もなかった。

そんな私を担当してくれた派遣会社のカウンセラーの方も困ってしまい、とりあえず、「事務用機器操作」と「ファイリング」で登録してくれたけれど、数ヵ月経っても、仕事のオファーが来ることはなかった。

その後、運よく今の会社の中途採用で入社することができたから良かったけれど、「新卒」という肩書の大切さを思い知らされた私が声を大にして言いたいのは、「新卒」を武器に徹底的に仕事研究、企業研究をするべき、ということ。

「インターンシップ」だってなんだって、「新卒」には様々な機会が用意されているけれど、「既卒」にはもはや仕事を知るチャンスがない。

もちろん、「採用」されるチャンスも激減。

「キャリア」で採用され、転職がステップアップにつながる欧米諸国と違って、「新卒・一括採用」文化の日本では、一般的に「転職」は「キャリアダウン」につながることが多い以上、新卒で入社した会社で長く働き続けられることがベストだと断言できる。

だから、「就活生」のみなさんは、今、徹底的に仕事・企業研究をして、自分に合った仕事や企業を見つけて、全力で取り組んでほしい。

社会人になると、起きている時間のほとんどは仕事に費やすことになる。

だからこそ、絶対に「譲れない条件」や「やりたい仕事」を探す手間を惜しまず頑張ってもらいたいと心から思う。

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