北海道で生まれ育った私には、スキーは幼少の頃から身近なものだった。
小中高の冬の授業でスキーがあり、冬休みはスキーの特訓。
今思えば、スキー用具一式を買い揃えたり、学校の授業に遅れないようにと、休日に子供をスキー場に連れて行かなければならなかった親は本当に大変だったと思う。
そんな話を同年代の友人たちでしていた時、友人のひとりが、「私ね、姉のお下がりのスキーだったから『カンダハ』だったの~」、と話はじめた。
北海道の人ならわかると思うけど、最近聞かなくなった『カンダハ』スキー。
スキー板のビンディングのことで、思えば当時は普通にあった。
スキー靴の先端を皮の厚いベルトで、踵をワイヤーで固定するもので、当時増えてきた『ワン・タッチ』のビンディングと比較すると、着脱作業自体に時間がかかって古いタイプのビンディング、という記憶。
語源を調べてみると、スペルが「KANDERHER」。
これって、漢字じゃなかったの?!
私のイメージでは、「カンダハ」=「噛んだ歯」。
今、思えば、その理解もありえないけれど、なんとなく音の響きから完全に日本語だと思ってた。
それがなんと、元の元を辿ると、語源は「アフガニスタンの都市カンダハール」だったことが判明。
今日の今日まで知らなかった。
知らなかったといえば、「背広」の語源。
父が亡くなった2010年のお正月。
慌てて近所の紳士服の専門点、「洋服の青山」に、夫のポールの喪服を買いに行った時のこと。
その時、店内で、「日本の縫製技術と英国の美意識を融合させた名品がここにある」として、サビルロー(Savile Row)・ブランドが絶賛売り出し中だった。
その時、ポールが私に、「知ってた?これが『背広』の語源だよ」と教えてくれた。
「背広」の語源が、高級テーラーが軒を連ねるロンドンの「サビルロウ」ストリートだったとは、全く知らなかった。
「背広」って外来語だったの?!
言葉は本当に面白い。
特に外来語は、というより、外来語ということさえ知らなかった言葉も数知れずだけれど、語源を聞くとびっくりするような由来があったりして、知れば知るほど面白い。
まだまだ世の中、知らないことだらけ。
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