無駄な問題意識

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先月、北海道で大きな話題になった北大図書館の話。

「2016年以降、館内で女子生徒が男に体を触られる被害が6件あったため、対策の一環として設けた」女性専用席に批判が寄せられ、即日撤去したというニュース。

女性専用席になったのは、「全800席中36席で、実際は全体の4.5%」だったにもかかわらず、「利用者らから『不公平だ』などの批判を受けた」のだという。

「さらなる痴漢被害を防ぐための緊急措置として、女性が安心して利用できるように設けた」という大学側の対応は、間違っていないと思う。

このことに対して、「不公平だ」、あるいは「フェアじゃない」、というのは、「無駄な問題意識」、だと私は思う。

痴漢被害にあったことがない人が批判しているならなおさら。

実際に痴漢被害にあって辛い思いをした女子学生が複数いるのだ。

私自身、高校・大学生の頃、何度も通学の電車内で痴漢にあった。

あれほどまでに不快極まりないものはない。

地下鉄に「女性専用車両」ができたのは、私が社会人になって数年が経過した頃のことだけれど、多くの若い女性が痴漢被害から逃れることができるのかと思うと、心から安堵した。

だから、「フェアじゃない」という批判はあたらない。

それで救われる人がいるのだから、「フェア」じゃなくてもいいのだ。

守られるべきは、主観で平等を訴える人たちじゃなくて、実際に被害に苦しむ人たちだ。

800席中、たった36席の女性専用席を設けることで、一体誰にどんな「実害」があるというのか?

安心して図書館を利用できる女性が36人いる方が、大学として「実利」があると想像することはできないのだろうか?

とはいえ、ただひとつ、私にも言いたいことがある。

女性専用席を設け、被害にあった、あるいは被害にあう可能性のある女子学生を守る一方で、大学側は、防犯カメラを設置して、犯人を探し出し、適切な処罰を与えるという、根本的な解決策を講じる必要がある。

大学側が、「我が校の恥を晒したくない」という思いで、犯人捜しをためらっているのであれば、それこそ「フェア」じゃない。

そこにこそ、利用者は問題意識を持つべきなのじゃないかと思う。

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